特異な歴史で育まれたオキナワンカルチャー。独自の潮流が生まれ、新たなステージへ向かっている。それを牽引する目利きが見据える未来とは? 今回は、那覇市・壺屋のセレクトショップ「LIQUID THE STORE(リキッド ザ ストア)」を紹介する。【特集 沖縄に住む】

クリエイティヴディレクター。2017年に沖縄に移住し、宜野湾市にクラフトショップ「LIQUID」をオープン。2021年に那覇市の壺屋に移転し、“飲む”にまつわる共同売店所として再オープン。沖縄県出身でなくとも地元の人々と協業し、その活動は日本全国に波及している。
新しい沖縄を感じるクラフトのお酒
沖縄のフードカルチャーを語るうえで、当然、酒のテーマは切り離せない。約600年の歴史を誇る「泡盛」をはじめ、この島は本州との距離に比例するように特有の酒文化を育んでいるからだ。「LIQUID THE STORE」はそんなオキナワンカルチャーの核たるテーマを「飲む」という行為を通して、常にアップデートさせてくれる。地元の酒蔵などからも一目置かれるセレクトショップだ。
「選定の基準はいたってシンプルです。『店に置く(わざわざ誰かに紹介する)理由』があるかどうか。その観点において『ぜひ置かせていただきたい』と感じる魅力的な酒との出会いがあったことが、この店の原点になっています」
店主の村上純司さんは、かつてバイヤーとして培った直感や経験値を細胞レベルに落としこみ、美味い酒に潜む真価を抽出。新しい付加価値を加えて再編集する才を持つ。現在沖縄で稼働する複数の酒蔵のうち先端をいく3つの蔵と親交も深く、クリエイティヴディレクターとしてさまざまなクラフト酒誕生の裏方役も担ってきた。
“新しい沖縄”を五感で楽しませてくれる3作品。その奥深き背景とともに味わいたい。
Murakami’s selection

「現代の共同売店」というサブテーマのもとに、手づくりハム専門店「TESIO2×(テシオニカケル)」も同居。切り立てハムと酒の飲み合わせもできる。
LIQUID THE STORE/リキッド ザ ストア
住所:沖縄県那覇市壺屋1-1-21 1F
TEL:098-894-8118
定休日:火~木曜
営業時間:10:00~19:00(L.O.18:30)
instagram:@liquid_okinawa
この記事はGOETHE 2024年9月号「総力特集:人生の楽しみ上手が集う島 沖縄に住む」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら