各界の経営者たちがゴルフ場で交流をするのにはわけがある。風を読みながら、ともにラウンドすれば自然と生まれてくる絆やアイデア。新たなビジネスの種やつながりが生まれるのはゴルフ場だったりするもの。最高のゴルフ体験をした、日本全国選りすぐりのコースから、今回は北海道の「小樽カントリー倶楽部」を紹介する。

新コースの17番ホール。八重桜越しに見えるのは、札幌オリンピックでアルペンスキー競技の会場となった手稲山。グリーン手前の池は大きく見えるが、見た目ほど問題にならないので恐れずにプレイを。
創立95年の名門で歴史と海風を感じるプレイ
1928年の創設以来、北海道ゴルフの発祥地のひとつとして守られてきた由緒正しきゴルフクラブ。旧と新のふたつのコースがあり、旧コースは、北海道最古のゴルフコースともいわれる手作りの9ホール。海風に吹かれて自然にできた窪みは、ゴルフ場の長い歴史を体感できる。
新コースは18ホール、2回の「日本オープンゴルフ選手権」が開催された地だ。全体的に平らで距離が長く、特に難関なのが504ヤード、パー4の名物ホール16番。プロも苦戦するというから、多くの人にとって腕がなる場所といえる。

グリーン右手前の池が、第22打の難易度を上げる名物ホールの16番。

18番ホールからはクラブハウスが見える。このクラブハウスは、会員が自分たちの手で独自に運営しており、長くこの場所を愛し続けている人たちによって伝統が受け継がれている。
「整えられた芝が全面に貼られ、池や立木も丁寧に整備された、こだわりを感じる美しく品のあるコースです」(十河氏)
伝統ある格調高いゴルフ場だからこそ、落ち着いた雰囲気のなか、談笑を交えながらプレイに打ちこめる。また手稲山(ていねやま)や銭函天狗山(ぜにばこてんぐやま)などを見渡せる石狩湾に面し、高島漁港などの港町までクルマで約30分と近い位置にあるので、プレイ後に立ち寄るのも楽しみ方のひとつだ。
「ラウンド後は、いつも漁港に行きます。北海道の海産物に舌鼓を打ちながら、一緒にプレイした相手とさらに親睦を深めることもできますよ」
このゴルフ場で一緒にプレイを楽しんだことがきっかけとなって、協業することが決定した方がいます。その方とは現在まで続く、お互いを高め合えるパートナーになれました。人とのつながりや、ビジネスへの思いをよりいっそう深めてくれた場所です。

エニーマインドグループ
代表取締役CEO
十河(そごう)宏輔
1987年香川県生まれ。2016年に、エニーマインドグループを創業。横断的なデータ活用を軸に、商品開発、生産、EC、物流、マーケティングまで、ブランドビジネスを一気通貫で支援する事業を、アジア13ヵ国・地域19拠点で展開。
小樽カントリー倶楽部
住所:北海道小樽市銭函3-73(新コース)、小樽市銭函3-177(旧コース)
TEL:0134-62-5051