世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎。顧客の多くが国内外のエグゼクティブ、有名企業の経営者という彼による、スコアも所作も洗練させるための“技術”と“知識”を伝授する最新ゴルフレッスンコラムをまとめて振り返る。ゴルフシーズン到来に向け、コソ練を積み重ねてスコアアップを目指したい。
飛んで曲がらないスイングを身につける! 簡単ステップドリル
先日、初めてオンラインでスイングチェックをするアマチュアからスイング動画が送られてきた。送られてきたスイングは、一見するときれいなスイングなのだが、ほとんど下半身が使えておらず、手や腕の振りに頼った上半身主導のスイングだった。そこで、本人にどの程度、下半身を意識しているのか聞いてみると、「スイング中は上半身のことしか考えていません。下半身のことはあまり意識したことがないですね」という答えが返ってきた。
このレッスン受講者のように上半身のことばかり考えている人は多いと思うが、そのような意識を持ってスイングをしていると、手や腕ばかりが動く「手打ちスイング」になりやすい。手打ちになれば、当然球筋が定まらないし、飛距離も出すことができない。
上半身に頼ったスイングをしている人は、下半身を適切に使うことができるようになれば、再現性の高いスイングができ、地面反力を利用して飛距離を伸ばすことができるようになる。しかし、下半身を使うと言っても、これまで上半身のことばかり考えてスイングをしてきたアマチュアはどのような意識を持てばいいのか分からないだろう。そこで、今回はダウンスイングの下半身の動きと、適切な切り返しのタイミングを習得するための「ステップドリル」を紹介しよう。
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まっすぐ飛ばすために! スプリットハンドドリルで脱・手打ち
体と腕のシンクロを高める練習法に、右手と左手を離してクラブを握る「スプリットハンドドリル」というものがある。両手を離してグリップし、素振りをしたりボールを打ったりするシンプルな練習方法なのだが、ゴルフ雑誌や動画で目にしたことがある人も多いと思う。スプリットハンドドリルは30年くらい前から行われており、特段目新しい練習方法ではないし、むしろありきたり練習ドリルだと言える。
だからといって、この練習が古くさく時代遅れの練習ドリルだというわけではない。むしろ、スイング中のクラブにかかる「フォース」や「トルク」を理解し、右手と左手のそれぞれの役割や使い方の感覚を学ぶのにうってつけの練習となる。特に、最近注目されているパッシブトルクの感覚をつかむ練習にスプリットハンドドリルは有効だ。ダウンスイング後半でパッシブトルクを適切に使うために、左右の手がどのような役割を担っているのかを実感することができる。
スプリットハンドドリルを行うことで、最新の理論を体感することもできるが、この練習ドリルの一番の目的は体と腕をシンクロさせ、手打ちを解消することだ。両肘と胸の空間を変えずに体の動きでクラブをコントロールすることで、再現性の高いスイングを行うことができるようになる。
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渋野も改造中! 曲げたくない人におすすめの「ワンプレーンスイング」
今週、ジョージア州アトランタアスレチッククラブで「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」が開催されている。先日の全米女子オープンでは笹生優花がメジャータイトルを獲得して話題になったが、2019年の全英女子オープン覇者の渋野日向子も再度のメジャータイトル獲得に意欲を燃やし、今年から大幅なスイング改造に取り組んでいる。今までと比べてトップの位置を低くした「ワンプレーンスイング」にすることで、ショットの安定性を求めている。
アメリカの著名なゴルフコーチ、ジム・ハーディーは、「ワンプレーンスイング」と「ツープレーンスイング」という2つのタイプのスイングがあると提唱した。簡単に言うと、ゴルフスイングは「横振り」と「縦振り」のどちらかのスイングに大別できるというスイング理論だ。ワンプレーンスイングは、トップの位置が低く、フラットな軌道なスイング。もう一つのツープレーンスイングは、トップの位置が高く、上から下にクラブを振り下ろすようなアップライトな軌道のスイングとなる。
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