ニューヨーク発のブランド「ボーディ(BODE)」のアジア初となる直営店「BODE Tokyo」が2026年2月、東京・代々木上原にオープンした。ヴィンテージやアンティークのテキスタイルを用いた一点物のウェアで知られるブランドの世界観を体感できる空間だ。

ニューヨーク発ブランド「BODE」とは。ヴィンテージ生地から生まれる一点物の服
ニューヨークを拠点に、ヴィンテージやアンティークのテキスタイルを用いた一点物のウェアで知られる「ボーディ(BODE)」。過去の布に宿る生活の痕跡や家族の記憶を掬い上げ、それを現代のワードローブとしてよみがえらせる。歴史と現在を静かに結び直すような服づくりで、ファッションシーンでの存在感を高めている。
効率や合理性が優先される現代において、あえて手間と時間をかけ、背景にある物語を服に宿らせる。流行を提示するのではなく、文化や記憶を尊重しながら装いの意味そのものを問い直す。その姿勢が、ファッション感度の高い人々の共感を集めている。
そんなボーディのアジア初となる直営店「BODE Tokyo」が、2026年2月東京・代々木上原にオープンした。場所は静かな住宅街に佇むヴィンテージマンションの1階。華やかな商業施設ではなく、暮らしの延長線上にある環境を選んだのは、「街の商店」としてコミュニティに溶け込むというブランドの想いからだ。
日本建築とアメリカンヴィンテージが交差する空間
エントランスでは、かつてジョン・F・ケネディの大統領執務室(オーバルオフィス)に飾られていた絵画を再現した作品が来訪者を迎える。その瞬間、ここが単なるブティックではないことに気づかされる。

空間デザインを手がけたのは、ニューヨークを拠点とするデザインスタジオ「グリーンリバープロジェクト(Green River Project)」。チェコ系アメリカ人建築家アントニン・レーモンドの思想に着想を得て、日本の伝統的な建築手法と西洋の歴史的技法を重ね合わせた空間を設計している。
さらに家具や調度には、1960年代のホワイトハウス修復事業「ケネディ・レストレーション」の美意識を参照。歴史的価値と品格を重んじながら空間を整えた当時の思想を踏まえ、店内にも静かな気品が漂う。
ラグジュアリーとは、豪奢さを競うことではない。歴史を受け取り、それを静かに次世代へ手渡していくこと。その価値観が、空間全体から自然と伝わってくる。
店内にはメンズ・ウィメンズのフルコレクションに加え、ヴィンテージやアンティークのテキスタイルから生まれた一点物、さらに東京限定アイテムも揃う。
歴史と記憶、アメリカと日本、過去と現在が静かに交差する場所「BODE Tokyo」。装いはセンスだけでなく、その人の品格を映すもの。ここには、そんな価値観に静かに応えてくれる服と空間がある。








