時にファッションとして、時にシンボルとして、またはアートに……。ジュエリーを身につける理由は、実にさまざまだ。そのどれもがアイデンティティの表明であり、まさに人生の足跡。そんな価値あるジュエリーを紹介する連載。第2回は、22Kゴールドで改めてその魅力を再認識する「クロムハーツ」。【連載 I Don’t WEAR Jewelry. I WEAR Artはこちら】
大人の階段を昇った先に、たどりつく境地がここに
ʼ90年代リバイバルによってヴィンテージデニムが再び脚光を浴びているが、当時のストリートではもうひとつ爆発的ブームを巻き起こしたブランドがある。それがクロムハーツ。高級シルバージュエリーというジャンルを確立した立役者もまた、昨今再びその存在感を強めている。それも、22Kゴールドというラグジュアリーな魅力を纏って。リングは、アイコニックなモチーフをハーフカットにアレンジした新作。ブランドの象徴を新しいデザインに昇華したうえで、22Kゴールドになることで印象は一変。シルバーとはまるで表情を変え、ラグジュアリーな輝きを放つ。だから、異なるモチーフや素材を組み合わせ、リングを重ねづけする遊び心も、大人の手元にふさわしいクラス感をもってして楽しめる。
歴史と矜持があればこそ、22Kゴールドは美しく輝く
ヒップホップにおいて、成功者が身につけるゴージャスなアクセサリーは権威の象徴として表現される。手首に寄り添うような存在感のあるチェーンタイプの22Kゴールドブレスレット。エレガントな空気が放たれる深い輝きは、どの角度から見ても美しい。つまり、その輝きが示すのは、決して成金的なソレじゃない。もはや格式さえ匂わせている。アメリカ・カリフォルニアで設立されたクロムハーツは、単なるジュエラーではなく幅広いラインナップが揃うライフスタイルブランドとして、いまや不動の地位を築いた。もちろん、職人気質は相変わらず。22Kという純度の高いゴールドを採用するのも、繊細な彫金を施すため。クロムハーツにおけるゴールドは、すべてにおいて最高峰であることの証なのだ。