筋肉は、顔周りや首周りにだってある。力強く、そして豊かな表情、ハリのある美声。劇的に印象を変える&今日から実践できるトレーニングを顔の筋肉に精通する専門家が伝授する。【特集 筋肉投資】
顔の筋肉を鍛えて、脱“不機嫌顔”
「顔が怖い」「なんだか不機嫌そう」。別に怒っているわけではないのに、年齢を重ねた顔はどうしてもそんなふうに見えてしまうことがある。これは顔の筋肉の衰えが原因だと、顔の筋肉専門サロン「KTY FACE GYM」の顔筋コーディネイターのKatsuyo氏は説明する。
「目の周りの筋肉が衰えると、目の表情が乏しくなります。口元が笑っていても目が笑っていない、『目が死んでいる』と呼ばれる状態です。そして口の周りの筋肉(頰筋)も衰えると頰が落ちて、ブルドッグ顔に。口角も下がり、口がへの字になってしまうので、こちらも“不機嫌顔”に見える原因になります」
「不機嫌顔」は仕事においても大きなディスアドバンテージに。だからこそ、多くのビジネスパーソンはジムで肉体を鍛えるように、顔の筋肉も鍛えるのだ。
「まず、眼球を動かす外眼筋を鍛えることで、上瞼(まぶた)の筋肉(上眼瞼挙筋)へも負荷をかけ、目を開ける力をつけます。年齢とともに瞼が下がってきたり、目が小さく見えるようになったりするのはこの上眼瞼挙筋の衰えによるもの。目が開けば黒目が大きく見え、光も入りやすく瞳が輝いて見えるようになります」
実際に目のトレーニングでは眼球を動かしながら上の歯を出すことで頰のトレーニングにもなり、リフトアップと口角を上げる効果も期待できる。また、口のトレーニングは唇をハート形にすることで口輪筋や上唇挙筋を鍛え、こちらもリフトアップ効果につながる。
「顔には小さな筋肉が30以上集まると言われていて、ひとつの筋肉を使えば別の筋肉も動きます。表情筋を意識的に使うことで顔の毛細血管の血流もよくなり、お肌もキレイになります」
瞼のたるみを改善し、目を大きく見せる目のトレーニング
ここに効く▶︎ 外眼筋(がいがんきん)、上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)
口周りのたるみやブルドッグ顔を改善する口のトレーニング
ここに効く▶︎ 口輪筋(こうりんきん)、上唇挙筋(じょうしんきょきん)
この記事はGOETHE 2024年11月号「総力特集:ハイリターンな貯筋計画 一生涯、筋肉投資。」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら