5月29日(土)・30日(日)の2日間にわたり、日比谷公園とその周辺施設にて「日比谷音楽祭2021」が開催。また、その模様をオンライン生配信することが決定した。豪華アーティストも参加が決定、見逃すな。
今なぜ日比谷音楽祭が必要なのか
「僕がやりたいのは、音楽ジャンルを超え、おじいちゃんから孫の世代まで、誰もが参加できる音楽祭。世代の縦軸と、音楽ジャンルの横軸をなだらかにつないでいくような音楽祭です」
そう語るのは、音楽プロデューサーでベーシスト、そして日比谷音楽祭の実行委員長を務める亀田誠治さんだ。
「日比谷音楽祭」は、東京・日比谷公園を日本の新たな音楽文化発信の拠点としたい、素晴らしい音楽を生の演奏で聴く機会を提供したいという亀田さんの思いから、「フリーで誰もが参加できるボーダーレスな音楽祭」として2019年に初めて開催(10万人を動員)。そして2020年は新型コロナウイルスの影響により中止(YouTube生配信と連動したラジオ特別番組『日比谷音楽祭 ON RADIO/ONLINE』を実施)だったものの、今年は開催が決まった。
音楽祭への入場は無料だ。ただし、新型コロナウイルスの感染防止対策で、日比谷公園大音楽堂、野音での公演については抽選による無料チケット制(抽選方法、スケジュールは4月下旬に発表を予定)。また、野音以外のステージや各エリアについても人数規制や事前の予約が必要となる。しかし、その代わりライブの模様は生配信される。
現在出演が決定しているのは、初年度に続きKREVA、新妻聖子、11歳のドラマーYOYOKA、昨年出演が発表されていたDREAMS COME TRUE、桜井和寿、MIYAVI、三味線演奏家の上妻宏光に加え、日比谷音楽祭初登場となる Little Glee Monsterなど、日本の音楽シーンで活躍するアーティストたち。しかも、今後も第2弾、第3弾と出演アーティストは増える予定、しかも、そのラインナップは相当期待できそうだ。
ドリカムは「2021年も、亀田さんはじめ実行委員会の熱い熱い思いに応えるべく、日比谷音楽祭を通して音楽の楽しさや喜びを届けるべく、『何度でも何度でも何度でも立ち上がり呼ぶよ』。この状況だからこそのバンド編成も発明しました。ドリカムの新たなチャレンジと共に日比谷公園で、ネットを通じて、皆さまにお会いできることを心から楽しみにしています」、桜井和寿は「東京を代表するこのフェス、日本を代表するこのイベント、なんとしてもやりたい。皆さんとライブがしたいです。頼む!!」とコメントした。
「入場料、無料(=フリー)」「楽しみ方、自由(=フリー)」「さまざまな境界線からの解放(=フリー)」という日比谷音楽祭について、亀田さんがオンラインでの取材に応えてくれた。
「多くのライブやコンサートが止まってしまう状況が続いたこの一年、僕たちはコロナ禍という未曾有の時代に日比谷音楽祭ができることは何かを考えながら丁寧に準備を進めてきました。そして『日比谷音楽祭 2021』は、ステージに立つアーティストと、それにかかわるスタッフ、そして会場に来られるゲスト、みんなが心から安心できるように、コロナ対策を徹底しながら、リアルとオンラインのハイブリッドで開催することに決めました。
実はオンラインは、コロナの前から考えていたことです。僕は音楽祭の会場を東京のど真ん中の日比谷にしたのも、無料にしたのも、とにかくいろんな人に楽しんでもらいたかったから。しかし、どうしても来られない人のために、生配信は必要でした。日比谷音楽祭のモデルにしたニューヨークのサマーステージもすでに配信ライブはやっています。
そして配信の技術も、見せ方のアイデアも、このコロナで一気に進みました。だから僕は自信をもって今年は生配信ができるのです。
一方、開催当日に日比谷に来ることができる人は、一年間で一番気持ちのいい季節の空の下、日本の音楽の聖地、野音でアーティストを目の前にしながら生音を味わってください。リアルのライブ体験はきっと感動するはずですから。
そもそも僕は、この日比谷音楽祭が新しい音楽文化を生むきっかけになればと思い、開催しました。今まではの音楽業界は、その音楽を聴きたい人からお金をいただくことで成立していました。でも、未来はきっとそうじゃない。企業も宣伝の一環としてだけではなく、また今回もクラウドファンディングを行っていますが、個人もアーティストや制作者を応援したいからお金をギフトする、音楽業界でそんな新しいお金の循環をつくりたいと思っています。
今、コロナ禍という不確かで難しい時代に僕たちは向き合っています。社会全体が暗くなっていて、みんな、どこかギスギスしている。そんな時、人々の心をなだらかにつなぎ、癒し、笑顔と元気を与えてくれる薬のようなものが音楽なのではないでしょうか。そんな音楽というかけがえのない文化を応援しようという思いが、この日比谷音楽祭でカタチになり、力強い循環となって、豊かでやさしい社会と未来の音楽文化につながっていけばと願っています」
日比谷音楽祭2021
日時:5月29日(土)、30日(日) 11:00~20:30(予定)
開催場所:日比谷公園(東京都千代田区)
料金:無料
出演者:上妻宏光/KREVA/桜井和寿/DREAMS COME TRUE/新妻聖子/MIYAVI/山岸竜之介/YOYOKA/Little Glee Monster
The Music Park Orchestra (日比谷音楽祭スペシャルバンド):亀田誠治(B)/河村“カースケ”智康(Dr)/西川進(G)/斎藤有太(Key)/皆川真人(Key)/四家卯大(Cello)/田島朗子(Violin)/山本拓夫(Sax)/西村浩二(Trumpet)/小田原 ODY 友洋(Cho)他
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