マツダ主管の「メディア対抗ロードスター4時間耐久レース」が2022年12月、筑波サーキットで行われた。今回は連載「NAVIGOETHE」の番外編として、ゲーテ編集部が全大会のリベンジを果たすべく参戦したレースのレポートをお届けする。連載「NAVIGOETHE」とは……
4時間レースでアドレナリン全開! 競技を通して、心身を鍛える
媒体社がチームを組み、“クルマの走る楽しさを伝える”べく完全ワンメイクのロードスターNRAで挑む。2022年3月に飛び入り参戦が決まった前大会に続いて、本誌ゲーテチームは2回目の出場となった。
この日、総延長2kmのコースを1分10秒台で走った予選の記録がゲーテチームのベストタイム。ちなみに本大会のファステストラップは同9秒台なのだが、その差は歴然。コンマ何秒という世界に計り知れない壁がある。全22チーム中、ゲーテチームは13番手からの決勝スタート。そして目標はただひとつ、完走すること。前大会でリタイアを喫したゲーテチームの汚名返上だ。
4時間耐久の決勝が始まる。激しく順位が入れ替わるなか、虎視眈々と走り続けマシンをつなぐ。イコールコンディションのレースゆえ、ドライバー交代(最低3分間停止)や給油のタイミング、燃費計算といった戦略、ドライバーの力量がそのまま順位の差となって表れるから面白い。例年、競技終了間際になると、上位を争うチームでもガス欠でリタイアが多発するほど。燃費計算がシビアなのだ。
一時は3位まで順位を上げることができたゲーテチーム。だが、後続車の追い上げが激しくみるみる順位を下げてしまう。給油をこなし、マシンをつなげるもののレース終了間近の最終ラップでそれは起こった。ゴールラインわずか200m付近でのガス欠によりマシンが完全停止。悔しくもリベンジならず、リタイアを喫することになった。
それでも耐久レースの一体感や熱狂をチームやライバルと共有できたのは何物にも代え難い。かつてF1を駆けたレジェンドと、同じコース上で興奮と緊張を味わえるだけでも感慨深い4時間耐久レースだったのだ。
国内屈指の伝統あるメディア対抗4時間耐久レース、通称“ヨンタイ”。初代ロードスターが発売された1989年から毎年1回のペースで開催され、今大会で33回目を迎える。ドライバーも、各媒体に関わるジャーナリストや編集者がレーシングスーツを身に纏まとい、レース仕様に改造された同一コンディションのマツダ ロードスターNR-Aを操る。
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■連載「NAVIGOETHE」とは……
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