限界を知らない男、モノ、コト――過剰なモノを愛し続けたゲーテ編集部が贈る特集「最上級事典2023」。妥協を知らないゲーテ流の最上級とは何か。今回は、ロールス・ロイスのビスポーク「ファントム・シリーズII」を紹介する。【特集 最上級事典2023】
この世に一台だけだから価値のあるビスポーク
特別なラグジュアリー製品が生みだされる時、その製造方法を表現する言葉として傍らにあるビスポーク。顧客の話を聞きながら依頼された素材や意匠を入念に準備するという背景を意味する「be spoken for」を語源に持つ。
昔から王族や特別な富裕層に愛され続けてきたロールス・ロイス。自動車という工業製品の枠では表現しきれない、崇高な芸術品として世界中から一目置かれるその世界観は、ビスポークという方法が最高にしっくりくるブランドだろう。4万4000色あるエクステリアカラーの選択に始まり、刺繍、コーチラインにいたるまでハンドメイドでこだわり抜くロールス・ロイスのビスポークは、実質すべてがこの世に1台だけのものだ。
2022年秋、そんなロールス・ロイスを代表するモデル「ファントム」の8代目となる「ファントム・シリーズII」が、アジア太平洋地域で初めて日本でお披露目された。意匠が刷新されたパンテオン・グリルやレーザー加工で星空を表現するヘッドライトが特別感を増している。ビスポークでさらに特別な「マイファントム」を造りだす作業は、クルマ選びという日常を超えた至高の何かに違いない。
<SPEC>
ボディサイズ:全長5770×全幅2018×全高1646㎜
ホイールベース:3552㎜
エンジン:V型12気筒6.75ℓ ガソリンツインターボ
最高出力:571ps/91.8kgm
最高速度:250km/h
問い合わせ
ロールス・ロイス・モーター・カーズ www.rolls-roycemotorcars.com