CAR

2021.04.06

フィアットが日本でも取り組む「Share with FIAT」活動とは?

カーライフエッセイスト・吉田由美は、クルマの最先端を肌で感じ続ける"現場主義者"。そんな彼女が「見て、聞いて、乗って、感じた」クルマの最新事情とは――。

東北を代表する女性工人、梅木直美氏作品のフィアットオリジナル「TOPOこけし」。

さまざまな団体とコラボレート

2011年3月11日。日本中を悲しみに包んだ東日本大震災。フィアットは直後から東北でいろいろな活動を行ってきました。今年は震災から10年。その時のことを忘れないように、そして今も復興に向けて歩み続ける人々が笑顔なれるよう、サポートしています。

また、3月8日は「国際女性デー」。フィアットは、'11年から「Share with FIAT」(シェア・ウィズ・フィアット)を合言葉に、素晴らしい社会活動を行っている団体とコラボレーションをしています。'16年からはNGO「ジョイセフ」が日本で展開するSRHR(セクシャル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)というライフスキルを伝えるプロジェクト、'18年からはすべての女性を応援する「#ciaoDonna(チャオ・ドンナ)」プロジェクトを開始し、女性エンパワーメントや子供や動物愛護など、いろいろな角度からサポートする活動を行っています。

なかでも特に力を入れているのが「震災復興」と「女性」について。これらを応援するイベントが先日、3月13日にオンラインで開催されました。それが「WOMEN for TOHOKU~さあ、明日のスマイルへ!」です。

私もその中の「明日のSMILEトークショー」に出演させていただいたので、ご紹介させていただきます! というのも実は私も東北とは縁がありました。

私は岩手県盛岡市生まれ。両親の実家も盛岡。と言っても小学5年生の時に父の転勤で栃木県に引っ越しましたが、今でも盛岡はもちろん、ほかの東北地方にも親せきやお友達が住んでいます。東日本大震災では宮城県仙台市荒浜にあった叔父の会社が津波被害を受けてしまったとのこと。そんなこともあり、私も震災直後に自分も何かせねば! という気持ちに動かされ、宮城県亘理町にボランティアへ向かいました。東北も女性も応援したい気持ちはひとしお。

日本限定車「フィアット500/500C ミモザ2」を発表!

オンラインイベントのプログラムは盛りだくさんです。まずは3月8日「国際女性デー」に開催されたというイベントの紹介から始まり、東北のフィアットオーナーさんたちからの元気で笑顔いっぱいのメッセージ。皆さん、フィアットのある生活を楽しんでいるようです。

そして「国際女性デー」の時、イタリアでは男性が大切な女性に感謝を込めてミモザの花を贈るそう。そのミモザのボディカラーを纏った日本限定車「フィアット500/500C ミモザ2」を発表。ちなみに「フィアット500ミモザ2」が200台、カブリオレの「フィアット500Cミモザ2」が50台。成約すると抽選で50名にオリジナル「TOPOこけし」をプレゼント。このこけしは東北を代表する女性工人、梅木直美さんの作品で蔵王高湯系です。「寿」の文字が書かれていて縁起が良さそう。色はイタリアカラーで、耳まで可愛いです。

その後は文部科学副大臣・高橋ひなこさん、アジア女子大学支援基金財団理事会メンバー・キャシー松井さん、ティツィアナさんによるスぺシャル対談。南三陸にある交流施設「ハレバレ―」からは「PWJ」(Peace Wind s Japan)の活動紹介も行われました。

そして、東北6県×フィアット「こけし」のプレスカンファレンス。今回紹介していた「こけし」は各地でそれぞれ特徴があり、形もさまざまでした。実はもっと細かく分かれているのかもしれませんが、紹介されていたのは宮城県は宮城弥次郎系。特徴は頭はベレー帽のようになっています。岩手は南部系で頭がくらくらと動き、しかも無地。山形県は蔵王高湯系で頭のてっぺんが赤い放射線状の飾りがついています。秋田県は秋田鳴子系本庄で首を回すとキュッキュと音が鳴ります。福島県は福島土湯系で、頭のてっぺんが蛇の模様。そして青森県はおかっぱで胴がくびれ、模様はねぶた風。こんなにたくさん種類があるとは知りませんでした。

ペット支援団体や漫画家とのコラボも

その後、フィアットがサポートしている東北でペットの支援活動を行う団体「アニマル・ドネーション」と、コロナ禍でペットを取り巻く事情の変化などについての話がありました。ちなみに今、フィアットと「アニマル・ドネーション」がコラボしたチャリティキャンペーンは誰でもすぐに参加できる。Instagramに写真を投稿すれば投稿1回につき、フィアットから「アニマル・ドネーション」に100円の寄付がされるそうです。

そしていよいよ私が出演するトークコーナー「明日のスマイルトーク」。今回はbeebar編集長の鈴木珠美さんがMC。私とともに、鳥取で活躍するイラストレーターの伊吹春香さん、スタジオからティツィアナさん、また東北から3名がリモートで参加しました。スケジュールで当初より短くなってしまいましたが、私が笑顔で過ごすための秘訣などをお話させていただきました。

FCAジャパン・マーケティング本部長ティツィアナさん

ちなみに伊吹さんはフィアットの「#Ciao Donnna」と国際協力NGO「ジョイセフ」が展開するプロジェクト「I LADY.」がコラボした女性の性をテーマにする漫画制作にも参加されたそう。4月14日まで「フィアット松濤」にて伊吹さんのイラスト原画や、伊吹さんの地元鳥取県からオリジナルのいちごを使った特別メニューや、車を検討しているお客様にいちごのギフトボックスがプレゼントされる。

今回私はスタジオ出演だったので、リハーサルから参加しましたが、朝から出ずっぱりで、ディレクション&出演をこなすFCAジャパン・マーケティング本部長ティツィアナさんのパワーとディレクション能力の高さに驚かされました。リハーサル内で「自己紹介だけじゃなくて、もう少し業務内容を具体的に加えてみて」というような具体的なアドバイスや、出演者が画面に映った際の見え方など細部にまで目を配り、そしてそのアドバイスに出演者が応え、より内容が伝わりやすくなり、イベントが作り上げていきます。ティツィアナさんとは何度もお仕事させていただいていますが、パワーが素晴らしい! 最強の「明日のスマイル」いただきました。


Yumi Yoshida
岩手県生まれ。カーライフ・エッセイスト。自動車評論家(日本自動車ジャーナリスト協会理事)。短大時代からモデルを始め、国産メーカーのセーフティドライビングのインストラクター経て「カーライフ・エッセイスト」に転身。クルマまわりのエトセトラについて独自の視点で自動車雑誌を中心に、テレビ、ラジオ、web、女性誌など広く活動中。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)理事。日本ボートオブザイヤー選考委員。 現在はYouTubeで「クルマ業界女子部チャンネル」を立ちあげて出演中。

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