ART

2023.03.26

眩暈がするほど細密&ビビッドな絵を生みだす、新進気鋭の画家・水野里奈とは

圧巻の存在感を放つ絵画から彫刻、映像作品まで、さまざまな手法で作品を作りだす表現者たち。アート業界に新風を巻き起こす新進気鋭のアーティスト10人を厳選! 今回は、画家の水野里奈氏を紹介する。【特集 アート2023】

水野里奈『万華鏡』

油彩とボールペンでダイナミックに描いた『万華鏡』(2022)。撮影:宮島径 ©MIZUNO Rina Courtesy of Mizuma Art Gallery

細密な筆致で描きだす色彩が病みつきになる

水野里奈氏の絵画と対峙すれば、観る側はきっと軽いめまいを感じてしまうことだろう。ビビッドな色彩に彩られた画面のなかに、細かいモチーフが無数に描かれ、視線が細部にまであちこちとさまよい出し、混乱を来すのである。

岩肌や花弁の描き方は日本画風なのに、びっしり描きこまれた紋様は中東のもののようにも見え、世界のありとあらゆるものがここに寄り集まっているのかと思わせる。それでいつまでも見切ったという気分にはなれず、いつまでも作品から抜けでてこられない感覚に陥るのだ。

水野里奈『青い宮殿』

大きさ194×521㎝のキャンパスに、精密なタッチで表現した『青い宮殿』(2019)。撮影:宮島径 / 高橋龍太郎コレクション蔵 ©MIZUNO Rina / Courtesy of Mizuma Art Gallery

<How to Buy>
所属ギャラリー:ミヅマアートギャラリー
詳細はこちら

水野里奈氏

画家
水野里奈/Rina Mizuno

1989年愛知県生まれ。油彩画をベースに国内外の描法やモチーフを取り入れながら独自の画風を生む。直近では新宿高島屋で個展「水野里奈『アトリエの景色』」を開催。

【特集 アート2023】

TEXT=山内宏泰

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2024年12月号

昂る、ソウル

東方神起

最新号を見る

定期購読はこちら

バックナンバー一覧

MAGAZINE 最新号

2024年12月号

昂る、ソウル

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ12月号』が2024年10月24日に発売となる。今回の特集は“昂る、ソウル”。最高にエンタテインメント性に富んだ国、韓国をさまざまな方向から紹介。表紙は東方神起が登場。日本デビュー20周年を目前に控えた今の心境を教えてくれた。

最新号を購入する

電子版も発売中!

バックナンバー一覧

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる