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ART

2023.02.21

横尾忠則デザインの少年マガジンや腕時計型のPEZ。アートの珍名品、売ります――アートというお買い物

本や雑誌、図録だけでも毎日毎日増殖しているので、たまには整理をしないといつも思ってて、今回、アートのアウトレットフリマというチャンスでいろいろ出品することにした。こういうものは買って読んで使って、そしたら売って、次に必要な人に届くのが理想でしょ。連載「アートというお買い物」とは……

アート取材歴30年で集めた図録や雑誌の数々

前回のコラムで告知したように、2023年2月18日のアートのアウトレットフリマ@小山登美夫ギャラリー天王洲に僕も出店することしたので、いろいろ整理した。主には本と図録と雑誌を放出する予定だが、ポスターや雑貨類も少し。

この記事が出るのは第1回目のアウトレットフリマが終わったあとだけど、第2回目の2月25日に出す分も取っておくし、さらに追加もするので、ぜひ、当日、来てください(掲載しててもすでに売れたものもあります)。

やっぱり多いのは重複した本や図録。それと古雑誌。本や図録は500円、雑誌は100円だろうな。イベントではよくやる「古書ワンコイン堂」。

やっぱり多いのは重複した本や図録。それと古雑誌。本や図録は500円、雑誌は100円だろうな。イベントではよくやる「古書ワンコイン堂」。

貴重本もときどき混ぜる。これは横尾忠則さん表紙構成の1970年の少年マガジンの1冊。これは1,000円かな。

貴重本もときどき混ぜる。これは横尾忠則さん表紙構成の1970年の少年マガジンの1冊。これは1,000円かな。

伝説のポパイ「60年大特集」。1979年だから僕もまだ学生でした。こういうの作りたくて3年後にマガジンハウス(当時:平凡出版)に入社。これ今でも探してる人いるから1,000円でもいい?

伝説のポパイ「60年代大特集」。1979年だから僕もまだ学生でした。こういうの作りたくて3年後にマガジンハウス(当時:平凡出版)に入社。これ今でも探してる人いるから1,000円でもいい?

朝日出版社が出していた「週刊本」から、2022年にお亡くなりになった磯崎新『ポスト・モダン原論』1985年。今回整理したら3冊持ってた。500円で。

朝日出版社が出していた「週刊本」から、昨年お亡くなりになった磯崎新『ポスト・モダン原論』1985年。今回整理したら3冊持ってた。500円で。

1998年、東京都現代美術館であった「河原温 全体と部分1964-1995」のポスター。美術館から送ってもらったものではなくて、ヤフオクとか買ったと思う。いくらかなぁ。1万円とかにして、売れなくてもいいことにしようかな。

1998年、東京都現代美術館であった「河原温 全体と部分1964-1995」のポスター。美術館から送ってもらったものではなくて、ヤフオクとかで買ったと思う。いくらかなぁ。10,000円とかにして、売れなくてもいいことにしようかな。

ベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻の給水塔のポスター。海外の古書サイトとかで買った。ちゃんとマットとか付けて額装するといいよね。価格未定。

ベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻の給水塔のポスター。海外の古書サイトとかで買った。ちゃんとマットとか付けて額装するといいよね。価格未定。

1979年から1999年までの歴代ウォークマンが並んだポスター。

1979年から1999年までの歴代ウォークマンが並んだポスター。こういうの貴重じゃない? あ、このウォークマン持ってたってのがあるはず。iPodが出てくるのが2001年で、カセットテープは廃れていく。途中MDとかの時代もあった。ソニーから送られてきたのかなぁ。もらったもの売ったらマズい? もう時効でしょ。少しだけ汚れあり。保管料として1,000円申し受けますってダメ?

千葉市美術館の1996年の展覧会「Tranquility」のポスター。

【25日に出品します!】千葉市美術館の1996年の展覧会「Tranquility」のポスター。タイトルにあるように「静謐」がテーマだった。作家はミシェル・ヴェルジュ、杉本博司、宮島達男ら。で、杉本さんのスペリオール湖がメインヴィジュアル。額装してあるので3,000円とかにしたい。

2011年、シンガポールのJapan Creative Centreでの山口晃展「Singa-planet」のポスター。

2011年、シンガポールのJapan Creative Centreでの山口晃展「Singa-planet」のポスター。3月12日と書いてある、ということは東日本大震災の翌日。かの地では開催されて、僕も3月末に見に行った。そのとき入手。でも、これ売ると叱られそうなので出品しません。

山口晃展ポスターの裏側。

山口晃展ポスターの裏側。

テートモダンのリチャード・ロング展「HEAVEN AND EARTH」のチラシ、広げるとこんな感じなのでポスターにしても良し。

テートモダンのリチャード・ロング展「HEAVEN AND EARTH」のチラシ、広げるとこんな感じなのでポスターにしても良し。

今では展覧会広報画像はデータで送られてくるけど、昔はこういう紙焼きやポジフィルムが送られてきてて、今でも持ってるけど、売ったらいけません。でも捨てられない。どうしたらいいんでしょう。これは1989年のグッゲンハイム美術館ジェニー・ホルツァー展の。

今では展覧会広報画像はデータで送られてくるけど、昔はこういう紙焼きやポジフィルムが送られてきてて、今でも持ってるけど、売ったらいけません。でも捨てられない。どうしたらいいんでしょう。これは1989年のグッゲンハイム美術館ジェニー・ホルツァー展の。

ヨーゼフ・ボイスのフェルトのポストカード

【25日に出品します!】ヨーゼフ・ボイスのフェルトのポストカード。海外の美術館のショップで見つけるとおみやげとかにするんだけど、最近見かけなくなった気がする。3,000円とかだと高いと言われる? だったら売らなくてもいいか。

同じくヨーゼフ・ボイスの木のポストカード。分厚い。

【25日に出品します!】同じくヨーゼフ・ボイスの木のポストカード。分厚い。

ピーテル・ブリューゲル(父)《バベルの塔》(ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館蔵)が来日した展覧会のスーヴニールのスノードーム。こういうのつい買っちゃう。

ピーテル・ブリューゲル(父)《バベルの塔》(ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館蔵)が来日した展覧会のスーヴニールのスノードーム。こういうのつい買っちゃう。

ヴィトラデザインミュージアムのミニチュアチェアシリーズから「パントンチェア」(白)

【25日に出品します!】ヴィトラデザインミュージアムのミニチュアチェアシリーズから「パントンチェア」(白)。2,000円くらい? 高い?

古書市とか行くと、こけしとかも売ってるときがあって、変顔のとか見つけると買ってきてしまう。しばらく飾って楽しんだので放出。各500円かな。

【25日に出品します!】古書市とか行くと、こけしとかも売ってるときがあって、変顔のとか見つけると買ってきてしまう。しばらく飾って楽しんだので放出。各500円かな。

腕時計型のPEZディスペンサーでPEZが6個だけ入る。

【25日に出品します!】腕時計型のPEZディスペンサーでPEZが6個だけ入る。電池が切れちゃってるけど、新しい電池を入れれば時刻表示すると思う。パッケージ未開封。1,000円でどう?

ポルシェ911

【25日に出品します!】ミニカーもときどき買ってしまう。実車が買えないからとか。で、ポルシェ911の。1,000円とかで売ろうかね。

初代アウディTTクーペのミニカー

【25日に出品します!】これは僕の愛車の初代アウディTTクーペのミニカー。なんか、塗装が剥がれてきてるので、500円で放出。お子さまが遊ぶ分にはいいと思うんだけど。

シトロエンCSのミニカー

【25日に出品します!】シトロエンCSのミニカーも持ってた。これって、新車発表会のときのおみやげだったのかなぁ。ケースにミラーがついてて、リアも見えるってすごいね。

加藤泉さんのフィギュアも2体出てきた。別々の場所に保管してたから気づかなかったけど、今回2つ並べてみたら、型が違うんだと発見。非売品。

加藤泉さんのフィギュアも2体出てきた。別々の場所に保管してたから気づかなかったけど、今回2つ並べてみたら、型が違うんだと発見。透明の方はこの前、ワタリウムで買ったばかりなのでまだ売りません。自慢のために載せました。

もう載せきれないけど、他にもいろいろ出します。
当日、店番やってます。あ、現金のみの対応ね。PayPay申し込んだけど、フリマはダメだった。
詳細情報はこちら

Yoshio Suzuki
編集者/美術ジャーナリスト。雑誌、書籍、ウェブへの美術関連記事の執筆や編集、展覧会の企画や広報を手がける。また、美術を軸にした企業戦略のコンサルティングなども。前職はマガジンハウスにて、ポパイ、アンアン、リラックス編集部勤務ののち、ブルータス副編集長を10年間務めた。国内外、多くの美術館を取材。アーティストインタビュー多数。明治学院大学、愛知県立芸術大学非常勤講師。東京都庭園美術館外部評価委員。

過去連載記事

■連載「アートというお買い物」とは……
美術ジャーナリスト・鈴木芳雄が”買う”という視点でアートに切り込む連載。話題のオークション、お宝の美術品、気鋭のアーティストインタビューなど、アートの購入を考える人もそうでない人も知っておいて損なしのコンテンツをお届け。

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アートというお買い物

美術ジャーナリスト・鈴木芳雄が”買う”という視点でアートに切り込む連載。話題のオークション、お宝の美術品、気鋭のアーティストインタビューなど、アートの購入を考える人もそうでない人も知っておいて損なしのコンテンツをお届け。

TEXT=鈴木芳雄

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