ヘラルボニーと完全紹介制かつ1日1組限定のレストラン「été」が手がけたコラボレーションチョコレートボックス「été × HERALBONY|Chocolat BOX」が、数量限定で登場。アート界のトップクリエイターとの協働を重ねてきたétéと、異彩を社会に放つヘラルボニーによる本企画は、アートと食の新たな交差点として注目を集めている。

感謝から生まれた、アートとショコラの協奏
異彩のアートが、ひとりの料理人の記憶と重なった。
障害のイメージ変容と福祉を起点に、新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー・ヘラルボニーは、アートを通じて価値観の再定義を試みてきた。その思想が今回交差したのが、料理人・庄司夏子だ。
庄司は、東京・南青山のレストラン「été」を率い、パティスリーとガストロノミーの境界を更新し続ける存在。味覚の完成度にとどまらず、物語や感情までも一皿に封じ込める手腕が評価されてきた。ヘラルボニーとのコラボの背景には、庄司自身の人生と切り離せない、ある原体験が横たわっている。
庄司には、重度の知的障害がある妹がいる。幼い頃から共に暮らした日々は、決して穏やかなものばかりではなかった。家の中は散らかり、外に出れば周囲の視線にさらされる。妹と向き合うこと自体が困難に感じられる時期もあった。しかし今、彼女の中に最も強く残っている感情は「感謝」だという。
妹の世界に、何かしらの形で恩返しができないか。その問いの先に、ヘラルボニーとの出会いがあったという。障害のある作家たちが生み出す表現を「障害」ではなく「異彩」として社会にひらき、アートを通じて人々の価値観を揺さぶる姿勢に、強く共鳴した。
こうして生まれたのが、「été × HERALBONY|Chocolat BOX」だ。
ボックスに起用されたのは、「HERALBONY Art Prize 2024」グランプリ作家の浅野春香の作品「お父さんと星空2」。家族、記憶、そして静かな祈りを感じさせるその絵は、ショコラの繊細な味わいと美しく呼応する。
芳醇なカカオを軸に、シトラスやナッツの個性が重なり合うショコラには、違いがあるからこそ生まれる調和の美しさが宿る。箱を開け、ショコラを口に運ぶひとときは、その物語に静かに触れる体験でもあるはずだ。
「été × HERALBONY|Chocolat BOX」は、銀座のHERALBONY LABORATORY GINZA、盛岡のISAI PARKにて販売中。それぞれの持ち味が調和することで立ち上がる豊かさは、一粒ごとに確かな説得力をもって舌に残る。大切な人への想いを託す贈り物としても、あるいは自らの時間を慈しむための特別な一箱としても、ぜひ手に取ってみてほしい。
問い合わせ
ヘラルボニー https://www.heralbony.jp/




