美食を愉しむなら、幸福と口福を運ぶ、開運レストランへ。あらゆるジャンルの“最幸店”から今回は、東京・新宿の「鳥茂」を紹介する。【特集 勝ち運アイテム】
通称“開運席”から見える景色とは
鮨や天ぷら、焼鳥などカウンターが主な店には、必ず特等席がある。多くの場合、それは店主の技を間近で見られる”大将前”だが、日本全国はもちろん、最近は海外からの食通も殺到する「鳥茂」のその席は、常連客の間でひそかに「開運席」として知られている。
戦後に新宿の闇市からスタートし、現在は三代目の酒巻祐史氏が暖簾を守る老舗は、1階と2階を合わせて80の席を擁する。豚の内臓を中心とした串焼きは食べるたびに力が湧いてくると長く通い続けるファンも多い。
2階のカウンターの左奥が「開運席」といわれる理由は、各界の多くの成功者が好んで座ったということもあるが、常に真剣な表情で仕事と向き合う店主がスタッフに檄を飛ばす姿や、どんなに忙しくともお客を気遣い、感想に耳を傾ける誠実さに心が鼓舞され、胸が打たれるからにほかならない。
私利に走らず、私欲に負けず。信念を持って邁進する者だけに運は開けるのだと、この席から見える“景色”が気づかせてくれる。
鳥茂/Torishige
アラカルトでの注文も可能。席の指定はできないが、余裕をもって早めに予約を入れるのがお薦め。
住所:東京都渋谷区代々木2-6-5
TEL:03-3379-5188
営業時間:16:30〜24:00
定休日:日曜、祝日ほか不定休あり
座席数:82席
この記事はGOETHE 2025年2月号「総力特集:仕事を極めたトップランナーたちの勝ち運アイテム」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら