最上級のB級グルメとは何か。食にいっさい妥協のない9人が偏愛する逸品を紹介する。今回は、フリーアナウンサー・高橋真麻さんが「惹きつけられる味わい」と絶賛するB級グルメ。 【特集 最上級のB級グルメ】
何度食べても味の秘密が解明できないところに惹かれる
高橋真麻さんが「大阪のグルメ番組のスタッフさんから教えてもらって以来通っている」と言う「インデアンカレー」は、1947年に大阪で創業したカレー専門店。
戦後の不況下に「活力のある美味しいものを出したい」という思いから考案されたカレーは、多種のスパイスと野菜、フルーツ、選び抜いた肉でつくられる。特徴はひと口食べると懐かしい甘さが舌に広がり、ホッとした途端に辛さが弾ける、意外性のある味わい。
「何度食べても味の秘密が解明できないところに惹かれるんです。口に入れた瞬間は甘いのに、次に辛さが来て、最後はほどよい中辛になるのはどうしてなのか? まさに唯一無二のカレーですね。付け合わせのキャベツのピクルスもカレーとばっちりの相性で美味しいです」
毎回注文するのは生卵をのせた「タマゴ入り」。途中で卵を混ぜると、辛さが和らぐ。口内でジェットコースターのように変化する、創業以来の味はカレー好きを惹きつけてやまない。
そしてもうひとつ最上級のB級グルメとして教えてくれたのが、さまざまな大盛りスパゲッティをクイックに楽しめる「スパゲッティーのパンチョ」の看板メニュー「ナポリタン」。
「麺がモチモ チしていて、甘さと酸味のバランスがよく濃厚な味わい」と高橋さんが称賛する味は、茹でた後に半日寝かせてモチモチ感を出した極太スパゲッティを、手づくりのトマトソースと一緒に強火で炒めることで生みだされている。
高橋真麻が魅了された最上級のB級グルメ2選
1.口に入れた瞬間は甘いのに最後はほどよい中辛になる
インデアンカレー「インデアンカレー タマゴ入り」
一度食べるとまた食べたくなる病みつきの味わい。付け合わせのキャベツのピクルスは、カレーの辛さを中和するさっぱり味。タマゴを混ぜると驚くほどマイルドになる。ルーやピクルスは追加料金で増量も可能だ。
インデアンカレー 丸の内店/Indian Curry
住所:東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルTOKIA B1
TEL:03-3216-2336
営業時間:11:00〜22:00
定休日:不定休
席数:21席
2.モチモチの麺と濃厚な味が懐かしい
スパゲッティーのパンチョ「ナポリタン」
高橋さん流に粉チーズと「目玉焼き」、「カニクリームコロッケ」または「銘柄豚のメンチカツ」をトッピングすれば、その満足感は背徳的なほど。サイドメニューのサラダでヘルシー感も補いたい。
スパゲッティーのパンチョ 渋谷店/Pancho
住所:東京都渋谷区道玄坂2-6-2 藤山恒産道玄坂ビルB1
TEL:03-5489-2522
営業時間:11:00〜L.O.22:30
定休日:無休
席数:22席
高橋真麻/Maasa Takahashi
1981年東京都生まれ。独身時代は夜中の〆ラーメンが趣味だったほどのラーメン好き。なかでも家系のファン。ついトッピングしすぎてしまい、会計が2000円近くになる。カレーは1日3回食べる日も。