都心の路地の一角に、和の特等席が誕生した。6席のカウンターでは、現代アートを眺めながら天ぷら会席を。今回は、「麻布十番 真田(アザブジュウバン サナダ)」を紹介する。
![「麻布十番 真田」の八寸](https://goetheweb.jp/uploads/2023/09/sanada-02.jpg)
旬の味覚を満喫できる、神戸ビーフと天ぷらの割烹
麻布十番の路地でひっそりと開業した「麻布十番 真田」は、ホテルオークラ神戸「山里」の副料理長として活躍した真田篤史氏による天ぷらと神戸ビーフの割烹。真田氏は、通常は神戸の天ぷらの名店「花歩(かほ)」におり、東京の店は予約時のみ営業するため完全予約制だ。
![「麻布十番 真田」の真田氏](https://goetheweb.jp/uploads/2023/09/sanada-01.jpg)
約15品のおまかせコースは、メニューから選べる飲物を含め6万500円。「少しでもいい肉を手に入れるため」に真田氏が競りで一頭買いする神戸ビーフは、その時々で料理方法が変わるが、ステーキの場合は炭で焼いて藁で香りを付けるのが真田式だ。A5ランクでありながらもあっさりと感じられるのは、神戸ビーフの脂の融点が低いため。
![「麻布十番 真田」のステーキ](https://goetheweb.jp/uploads/2023/09/sanada-03.jpg)
もうひとつの看板料理の天ぷらは、太白(たいはく)胡麻油で軽やかに揚げる関西スタイル。目の前で殻を剥いて揚げる活車海老や淡路のキス、とろけるようなサツマイモなど、真田氏ならではの天ぷらを味わわせてくれる。
![「麻布十番 真田」の海老の天ぷら](https://goetheweb.jp/uploads/2023/09/sanada-05.jpg)
![「麻布十番 真田」のサツマイモの天ぷら](https://goetheweb.jp/uploads/2023/09/sanada-06.jpg)
主役は天ぷらと神戸ビーフだが、先付や八寸などもベテランの貫禄とサービス精神を感じさせる逸品ばかり。例えば夏は蒸したての北海道産毛蟹をほぐして味噌と和えたりと、旬の最上級の食材に嬉しいひと手間をかけて堪能させてくれる。
![「麻布十番 真田」の店内](https://goetheweb.jp/uploads/2023/09/sanada-04.jpg)
麻布十番 真田/アザブジュウバン サナダ
住所:東京都港区麻布十番2-6-2 THE CITY 麻布十番Ⅰ AVANTI 2F
TEL:03-6231-1756(予約受付10:00~23:00)
営業時間:予約時に応相談
定休日:不定休(完全予約制)
座席数:カウンター6席
料金:¥60,500(飲物込)