GOURMET

2023.07.06

麻布|豪華食材の中から好きな食材と調理法を選べる、驚きの日本料理店

美食を追求する秋元康小山薫堂中田英寿見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2023」。会食に使っているお店を紹介する。今回は東京・麻布十番の「麻布」。

「麻布」の館内

ドレープたっぷりのベルベットのカーテンが空間を仕切り、迷宮のような館内。

見城徹「旬の豪華食材がひしめくワゴンと森田恭通の艶やかなインテリアが圧巻」

2023年3月1日にオープン。系列店のイタリアン『IL Brio』と同様、ワゴンで運ばれてくる食材から好きなものを選び日本料理で提供する。GLAMOROOS.,ltd 森田恭通氏による迷宮のような空間デザインも見どころ。

見城 3フロアに個室が10室。ベルベットのカーテンに囲まれた煌びやかかつ不思議な空間で日本料理を提供する驚きのあるお店です。現在は「お気に召すまま」のコンセプトどおりワゴンサービスで食材を見せて、好きな食材や調理法を選ぶスタイルになっていますが、オープンから1ヵ月は越前蟹コースで営業していたんですよ。この越前蟹がものすごく美味しくて、福井の蟹の名店『望洋楼』や『川㐂(かわき)』にも引けを取らない。

「麻布」の個室

4~8名までのさまざまな個室が計10室。部屋によってカーテンの色やアートが異なる。

秋元 先日の会食で見城さんとご一緒させていただいた時は越前蟹のシーズンは終っていて残念でした。今年はぜひ。

見城 六本木のイタリアン『IL Brio』と愛宕にある焼きふぐとすっぽんの店『うるふ』の成功体験を元に、顧客を驚かせたくて、「お気に召すままあらゆるオーダーに応えます」というスタイルを日本料理でやっている。なんでも、旬の食材の確保のために1年かけて産地を回っていたそう。それで福井のいい仲卸と出会ったらしい。

秋元 ワゴン3台を使って食材を見せてくれるパフォーマンスは圧巻でしたね。

「麻布」の豪華食材

お店のテーマは「旬の煌めき」。豪華なワゴンサービスは正に煌びやかのひと言。

「麻布」の鱧しゃぶ

これから旬を迎える鱧。しゃぶしゃぶや唐揚げなどで供する。

「麻布」のステーキ

ひと口サイズのステーキ。美味しいものを少しずついただけるのも嬉しい(料理はすべて¥15,000~のコースの一例)。

見城 ワゴン3台スタイルは僕も初めて。見事だったね。まだまだ厨房スタッフもサービスも慣れていなくてって副支配人の塩見和彦さんが申し訳なさそうな顔をしていたけど。彼は前の店でもすごくいいサービスをしてくれて。応援したくなる。

秋元 食材の調理法まで選べるスタイルはとてもワクワクしました。初めて行った時は気分が盛り上がって少し頼みすぎてしまったかもしれない(笑)。

見城 和食はいろんな調理法があるから厨房はきっと大変だろうね。すごくチャレンジング。

秋元 どんなふうに進化していくのか、オープンからその様子を見守ることができるのは幸せなことですよね。

「麻布」の螺旋階段

3つのフロアがこのアール・デコ調の美しい螺旋階段でつながっている。

麻布/Azabu
ワゴンに並ぶ食材を選ぶと、適した調理法を提案してくれる。〆の食事はトリュフ卵かけご飯や蕎麦、うどんなどもあり。酒類は入手困難なワイン、日本酒なども充実。
住所:東京都港区麻布十番1-7-5 フェスタ麻布3~5F
TEL:03-5843-1835
営業時間:17:00~L.O.22:00
定休日:無休
座席:数個室10室、カウンター14席
料金:コース¥15,000~

【特集 ゲーテイスト2023】
 

この記事はGOETHE2023年8月号「総力特集:号泣レストラン」に掲載。購入はこちら▶︎▶︎

TEXT=藤田実子

PHOTOGRAPH=佐藤顕子

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