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2023.08.28

これからの北海道フレンチを牽引する、新店「AKIHISA HANDA」とは

食材王国と言われる北海道で、この土地ならではの美味のストーリーを紡ぐ人々がいる。広大で肥沃な大地の恵みと料理人の叡智が感動をもたらす食空間を、旅の特別な目的地にしたい。今回紹介するのは、札幌の「AKIHISA HANDA(アキヒサ ハンダ)」。【特集 北海道LOVE!】

「AKIHISA HANDA」のカウンター
バータイムも好評。

繊細な旋律で奏でる、珠玉のフレンチ

「フラノ寶亭留(ほてる)」をはじめ、北海道各地でのリゾートホテルやレストランで腕を振るい、美食家たちを唸らせてきたシェフ、半田明久さんが2023年4月、4年ぶりに札幌市内中心部にオープンさせた「アキヒサ ハンダ」。長年フレンチで培った技法と、自ら生産者の元へ足を運んで磨いた感性で、目にも美しいひと皿ひと皿を丁寧に仕上げる。

皿をキャンバスに、20種類を超える野菜やハーブをまるで絵のように盛りつけた「北海道の旬を奏でるような温野菜」は、まさに半田さんの真骨頂。野菜それぞれの美味しさを引きだす火の入れ加減と、焦がしバターやブイヨン、昆布だしを使った3種類のソースで、ひと口ごとに異なる食感と味わいのハーモニーを堪能させてくれる。

「AKIHISA HANDA」の温野菜
「北海道の旬を奏でるような温野菜」。
「AKIHISA HANDA」のアワビのコンフィ
「蝦夷アワビのコンフィ 肝のヴィネグレットソース」(¥6,800)。肉厚の蝦夷アワビと肝のソースのコクが絶妙(料理はともに春から秋までの¥16,500のコースの一例)。

「今は、濃くてインパクトのある味よりも、優しくてピュアな味わいを持つ野菜に魅力を感じています。だからこそ、より繊細な仕事にこだわり、クリアな美味しさに仕上げたい」。

そう語る半田さんは、これからの北海道フレンチを牽引する。

「AKIHISA HANDA」のエントランス
繁華街中心部の隠れ家。ディナーコースは、¥8,250、¥9,900、¥11,000、¥16,500の4種類。その他、アラカルトも。ブルゴーニュや道産ワインなどをグラスで気軽に楽しめる。
半田明久シェフ
Akihisa Handa
北海道内各地のリゾートホテルでフランス料理の経験を積み、「フラノ寶亭留」総料理長などを歴任。2013年に独立。2023年4月、移転オープン。

札幌|AKIHISA HANDA/アキヒサ ハンダ
完全予約制(¥16,500のコースは、4日前までの要予約)。バータイムのみ予約不要で、アラカルトとグラスワインを楽しめる。

住所:北海道札幌市中央区南3条西3-1 プレイタウンふじ井ビル9F
TEL:011-600-6460 
営業時間:17:30~23:00(金・土曜は24:00まで)、バータイム20:30~
定休日:日曜、月1回月曜 
座席数:20席 個室1室(2~4名)、テーブル2卓(8名まで)、カウンター6席 
Facebook:@Akihisa-Handa

【特集 北海道LOVE!】

この記事はGOETHE2023年9月号「総力特集:北海道LOVE!」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら

TEXT=PILOT PUBLISHING、菅谷環

PHOTOGRAPH=アキタヒデキ

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