美食を追求する秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2023」。賢者たちが日常使いする、居心地の良いお店を紹介する。今回は東京・西麻布の「merachi(メラキ)」。
中田英寿「この一年で一番よく行ったイタリアン。セラーに入ってワインを選べるのも楽しい」
オーナーシェフの杉本功輔氏はイタリア各地の人気店で7年間修業し、コペンハーゲンやバンコクでも経験を積んだ料理人。ベースはイタリア郷土料理だが、下準備には中華やフレンチなどの技を取り入れている。店名は「職人が心をこめて作る」という意味のギリシア語に由来。
中田 『メラキ』はこの1年で一番よく行ったイタリアンです。5回ぐらい行きました。
見城 どんなお店なの?
中田 まだオープンして2年ぐらいの、カウンター8席だけのお店です。シェフは僕がイタリアにいたのと同じ時期に7年ぐらいイタリアで修業していた人で、何を食べても美味しくて、今一番ハマっているかも。
早い時間はコースで21時以降はアラカルトになるんですけど、僕はアラカルトで注文することが多いです。例えば「トマトのリゾット」とか、どれも本当にシンプルなんだけど、ちょっと気が利いている感じの料理です。コースでも1万4000円ぐらいで、値段もお手頃です。
見城 そんなお店があったなんて、初めて知りました。
秋元 ヒデも隠してたな。みんなゲーテイストの審査が近づいてくると食事に誘ってくれなくなるから。
中田 ワインも結構リーズナブルで美味しいんですよ。店の奥のウォークインセラーに入って直接ワインを選べるという楽しさもあります。2軒目としてちょっとつまんで1杯飲むだけでもいいという気軽なお店なんですけど、料理が一品一品気が利いてて美味しいんですよ。フライドポテトなんかもあります。
見城 イタリアンでフライドポテトがあるの?
中田 正式には「フライドポテト カチョエペペ」っていう名前で、チーズと胡椒がかかっていて。メニューに載っていないイタリアの家庭で食べるような料理も頼むと作ってくれます。
見城 パスタも美味しい?
中田 はい。「トロフィエ」なんかは目の前で打ってくれるんです。トマトソースのパスタとかカルボナーラとか、何を食べても美味しくてお薦めです。
秋元 絶対に行きます。
merachi/メラキ
コースの品数は約10品。うち2品はパスタ。アラカルトは黒板の日替わりメニューと定番を合わせて約35品。
住所:東京都港区西麻布1-4-23 アルゴ西麻布1F
TEL:03-6762-8001
営業時間:18:00~L.O.22:30(21:00以降アラカルトのみ)
定休日:日曜、不定休
座席数:カウンター8席
料金:コース¥14,300、アラカルト¥600~