毎年10万人以上を動員する「CRAFT SAKE WEEK」などのイベントをプロデュースし、また日本酒アプリ「Sakenomy」を開発するなど、日本酒の伝道師として活躍する中田英寿さん。これまでに全国400以上の酒蔵を訪れた中田さんが、数あるなかからおすすめの日本酒と、その造り手である蔵元に日本酒と合う逸品を教えてもらった連載「中田英寿の最愛酒」をまとめてご紹介!
第一回 今、家飲みしたい日本酒5選
刈穂 純米大吟醸 カワセミラベル/秋田清酒(秋田県)
刈穂蔵周辺の水辺に生息する「カワセミ」。きれいな水辺にしか生息しないと言われる鳥を前面にあしらい、カワセミのようなクリアな香味とさわやかな味わいが広がる純米吟醸。蔵元のモットーは和醸良酒で、創業当時から伝わる技術を継承し、互いに支えあいながらいいお酒造りを目指す。仕込に使用する水・酒米にはこだわり、酒造好適米のほとんどは蔵人が栽培し、自社精米を行っている。
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「秋田清酒には珍しく2つの酒蔵があります。刈穂酒造が醸す「刈穂」は、山廃などの伝統的な醸造方法で、落ち着いた香りとまろやかな味わいが特徴。もう一つの出羽鶴酒造は、蔵から10km圏内の地元の米と水だけを使用した鮮やかでモダンな「やまとしずく」も造る。この対照的なお酒も是非!」
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第二回 味わいのある辛口の日本酒5選
ゆきの美人 純米大吟醸/秋田醸造(秋田県)
柔らかな甘みと落ち着いた香りを感じながら、後味はさっぱりとした飲み飽きしない仕上がり。平成13年に最新の設備を備えた醸造蔵が完成。以来、蔵元自らが秋田流の伝統的な酒造りを現代の技術と感性でアレンジし、新しい日本酒の世界を追求する。
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「今まで400以上の酒蔵を見てきましたが、マンションの中で造っている蔵元は秋田醸造だけ! コンパクトにまとめられた蔵は、蔵元の緻密で実用的な思考が反映されていて、それは『ゆきの美人』の複雑な風味とキレのある辛口の後味にも感じられる」
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第三回 桜の季節にあう日本酒5選
人気一 純米大吟醸/人気酒造(福島県)
華やかな中に穏やかな香り、広がる芳醇な味わいの後、上品な甘味の余韻が楽しめる純米大吟醸。蔵元が目指しているのはモダンな味わい。カジュアル大吟醸、スパークリング日本酒、ワイングラスで飲む日本酒、吟醸の燗酒など現代の食生活に合った日本酒を提供する。
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「人気酒造では、デザインにも非常にこだわり、今の時代にあったお酒作りをしています。近年では、スーパーフォーミュラの表彰式におけるシャンパンファイト用ドリンクとして『スパークリング純米大吟醸』なども開発。飲みやすく、お花見にぴったりです」
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