これまで数々の美食家を唸らせてきた会員制美食サロン「北参道倶楽部」。現在は「NO密レストランプロジェクト」として、安心安全に飲食店で食事を楽しめるイベントを行っている。10月26日には、肉好きで知らない人はいないと言われる、森田隼人氏がオーナーシェフを務める店「クロッサムモリタ」での唯一無二の美食イベント「旅スル和牛を食す会」が開催された。完全会員制で住所は非公開、会員でも予約は2年待ちという超予約困難店。そんな場所で開かれた一夜限りの特別な宴とは――。
森田隼人シェフと寝食をともにした究極の和牛「メロン」
去る10月末の夜。都内某所の「クロッサムモリタ」に集められた北参道倶楽部のメンバーはイベントが始まるなり、いきなりメディア完全非公開の一室に通される。一体、何が始まるのだろうか。
そんな思いに駆られたまま参加者各々がテーブルに座ると、突然照明が落とされ、特大スクリーンに映像が流れ始める。その内容は実に"衝撃的"なものだった。
約20分にわたって流された映像は、オーナーシェフの森田隼人氏がこの夏チャレンジしたクラウドファンディング『旅スル和牛プロジェクト』のドキュメンタリーだった。「メロン」と名付けられた和牛一頭と寝食をともにしながら30日間旅をする。そして、最終的にはその命をいただくというものだ。
出発点は和牛の生まれ故郷である京都府綾部市。当初は「和牛を長距離移動させて歩かせたらどんな肉質になるのだろう?」という森田シェフの奇想天外な考えから始まった企画だったが、時間が経つにつれて徐々に感情移入していく。約1ヵ月後、ゴール地点である熊本県天草市の田中畜産の牧場に到着する前夜、満点の星空の下でともに腰かけたメロンは森田シェフの顔をペロペロと舐めて愛情をむきだしに。そんな"旅の相棒"との最期との夜に、シェフは人目をはばからずに、むせび泣き。翌日に訪れる永遠の別れという運命を受け入れがたく、泣きじゃくる姿は、まるで子供のようだった。
映像でメロンの生き様を、この目で目撃したのちに一同は一階のカウンターへ。クラウドファンディングでは数時間で完売した希少な和牛を今回、北参道倶楽部のために特別に振る舞うという唯一無二の会が幕を開けたのだった。
「料理マスターズ」ブロンズ賞の受賞報告
会の冒頭、森田シェフからある"サプライズ"が報告された。
「おかげさまで昨日、農林水産省から料理マスターズという称号をいただけるとのことでご連絡をいただきました。今日は(料理マスターズとしての)スタートとなります。全力で料理を作ります!」
「料理マスターズ」とは、料理⼈相互の研鑽を促進することにより、⽇本の農林⽔産業と⾷品産業の発展を図るべく、2010年より農林水産省がスタートした料理人顕彰制度。国が日本の料理人を顕彰する唯一の制度として、その栄誉は名高く、受賞には数々の実績や功績証明が必要となる。森田シェフは、クロッサムモリタ内にラボを作り、「肉と日本酒」という食文化を研究・構築したことなどが評価され、ブロンズ賞を受賞したのだった。
そんな幸先のいい日に、まずは、ライブ感のあるカウンターキッチンで6品の料理をスタンディングでいただく。
すき焼きのようなスタイルで食す薄切りのサーロイン、舌に乗せた瞬間に肉汁を感じるバラ、オリーブオイルとレモンを練りこんだパスタに合わせる心臓……。
次々と肉料理が運ばれてくると同時に、森田シェフ選りすぐりのキレのある日本酒がその都度、肉の旨味を一気に整えてくれる。一同は「命をいただく」という動物としての本能を身に染みて実感しながら、提供される最高級の和牛と日本酒とのペアリングを堪能したのだった。
「明日、死ぬとしたら僕は何を食べたいだろうか」
続いて一同は、報道陣にも完全非公開の2階へ。ここはカメラが入ることは許されなかったが、引き続き、ランプ、ハラミ、テールなど様々な部位が、こだわり抜いて選んだ天草の食材とともに供されたという。
「食べることのありがたみを感じてもらいたいし、一緒に旅した牛はとても愛着が湧いていたので、内臓や皮まで余すことなく利用できるよう手を尽くしたかった」
常に規格外のもてなしをしてくれる「クロッサムモリタ」において、今回限りの「旅スル和牛を食する会」はかつてない最も特別な会だったに違いない。ともに長距離を移動し、愛情持って育てた和牛を調理し、そして、食する者たちに感動を与える。その意味について、最後に森田シェフはこう言った。
「メロンはその翌日に屠畜された時、最期まで生きようとしていたという。自分が殺したんじゃないかという罪悪感があり、涙がこぼれるだけだった。ただ、屠畜場で毎日仕事をしてくれている人がいる。僕がそこで悲しむことほど、失礼なことはない。誰かが真剣に向き合って僕たちのために美味しい食材を作ってくれているのです。もしも明日、死ぬとしたら僕は何を食べたいだろうか。そんなことを考えたとき、僕は不思議とメロンだと思ったんです」
※本イベントは2020年10月26日に行われました。
【森田隼人シェフ関連記事はこちら】
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■CROSSOM MORITA|携帯禁止、私語厳禁。 ルールの先にある美味な肉懐石
今後の豪華なラインナップをご紹介!
【11月27日(金)開催 坂井宏行シェフ 思い出の鉄人料理の会】
有名フランス料理店「ラ・ロシェル」のオーナーシェフであり、’90年代に大人気を博した料理対決番組『料理の鉄人』でその名を日本全国に轟かせた坂井宏行氏。
番組終了から20年余りが経過した令和2年秋。このたび、”フレンチの鉄人”が当時番組で披露したメニューを北参道倶楽部による一夜限りのイベントで再現することになった。
「坂井宏行シェフ 思い出の鉄人料理の会」
日時:11月27日(金)18時30分開場 19時開宴
場所:ラ・ロシェル南青山(東京都港区南青山3-14-23 )
料金:会員¥20,000(税、ドリンク別)
ビジター¥35,000(税、ドリンク別)
※15名募集
※先着順とします。
※年会費会員の方のみ、1名まで同伴可能。また、2期からの継続会員の方は2名まで同伴可能。ご同伴者様は会員価格でのご案内となります。
【会員】 ⇩ イベント申し込みはこちらから ⇩
https://e.c-rings.net/?enq=eQNJNXbRLCM%3d
【ビジター】 ⇩ イベント申し込みはこちらから ⇩
https://e.c-rings.net/?enq=ERxcqh62pN8%3d
※本イベントは、満員御礼につき募集を締め切りました。
【12月8日(火)開催 賛否両論 カウンター貸切会】
恵比寿に本店を構える日本料理の名店「賛否両論」のカウンターを貸し切った特別な会が開催される。今回特別に、マスター笠原将弘さんの料理人生の原点とも言える鶏料理が、北参道倶楽部のためだけに振る舞われる!
賛否両論 カウンター貸切会
日時:12月8日(火)17時50分集合 18時00分開宴
場所:賛否両論(東京都渋谷区恵比寿2-14-4)
料金:会員¥18,000(税別、2ドリンク付)
ビジター¥33,000(税別、2ドリンク付)
※10名募集(北参道倶楽部 既存会員様8名、新規会員様及びビジターのお客様2名 優先販売)
※先着順とします。
※年会費会員の方のみ、1名まで同伴可能。また、2期からの継続会員の方は2名まで同伴可能。ご同伴者様は会員価格でのご案内となります。
【会員】 ⇩ イベント申し込みはこちらから ⇩
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【ビジター】 ⇩ イベント申し込みはこちらから ⇩
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この他、今もっとも注目を集めるレストランの一つである代々木上原のモダンフレンチ「sio」や、日本一予約がとりづらい和食店として有名な恵比寿の「賛否両論」のカウンター席でのイベント、日本を代表するパティシエ、鎧塚俊彦氏のイベントなども予定しています。まさに北参道倶楽部でしか味わうことのできないスペシャルな美食イベントの数々をお見逃しなく!
※新型コロナウイルスの影響で、延期・中止となる場合がございます。予めご了承いただけますようお願い申し上げます。
【「北参道倶楽部」の一員になるには?】
現在「北参道倶楽部」では、年会費会員と月会費会員を募集中! 会員になると、毎月2回ほど開催されるスターシェフたちによる美食会に参加できる。それだけではなく、シェフやメンバーとともに、地方の貴重な食材を求めて美食探訪の遠征を行うことも。ひとりでは確実に味わえない、一歩先の美食体験をしたい人は是非「GOETHE SALON MEMBER」に登録後、お申し込みを!
【応募手順】
①GOETHE SALON MEMBERへご登録(無料)
https://e.c-rings.net/?enq=zSR7DVq9FuA%3d
↓
②北参道倶楽部会員へご登録
https://goetheweb.jp/member/article/20201030-goethe-salon-member#join
入会費:120,000円(税込)※支払いはカード決済のみ
第三期会員期間:2020年10月~2021年9月末
※会員ご登録の時期に関わらず、第三期会員の有効期間は会員登録時から2021年9月末迄となります。
※この時点ではまだイベントへご参加いただけません。
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③イベントへお申込み
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