どこかひとつでも激烈に推せる個性があるだけで、人生の伴侶たる最良の1本となりうる。6つの推せるポイント別に、エネルギー漲る腕時計を一挙紹介。今回は「新定番異素材」で推す! 【特集 神推し時計】
一度つけると病みつきになる新素材系ウォッチ
機械式時計を進化という側面から見てみると、近年はどのブランドも見た目や外装のアップデートにより力を入れている傾向がある。
特にケース素材の進化には目を見張るものがあり、ゴールドやステンレススティール以外にも、軽量性や強靭性、耐傷性、装着性を鑑みてチタンやセラミック、カーボンはもちろん、ブランド独自の素材を使った時計も増加。それらは今や、新定番の異素材と呼んでも差し支えないほど一般的なものになっている。
素材の進化は、腕時計を選ぶ際の選択肢が広がることにもつながる。新素材系ウォッチは、一度つけてみると病みつきになってしまう可能性を秘めているのだ。
1.シャネル|J12 クチュール ワークショップ オートマタ キャリバー 6
クラフツマンシップを駆使し、エッジにポリッシュ仕上げを施したマットブラック セラミックをケースに使用。マドモアゼル シャネルとそのアトリエを模したオートマタを、ベゼルのバゲットダイヤモンドが煌びやかに飾る。
2.パネライ|サブマーシブル クアランタ クアトロ ルナ・ロッサ Ti-Ceramitech™
アメリカズカップに参戦するイタリア代表チーム、ルナ・ロッサとのパートナーシップを象徴する1本。特許技術でチタンをセラミック化した先端素材をケースに採用する。従来のセラミックより10倍高い破壊靱性を備えつつ軽量化も実現した。
3.Gショック|MRG-B2100B-1A
八角形ベゼルの「2100」シリーズが最上位の「MR-G」として登場。日本伝統の木工技法「木組」から着想を得て、インデックスやダイヤルがデザインされており、ベゼルには高い硬度をもつコバルトクロム合金「コバリオン®」を採用する。
4.ベル&ロス|BR05 ブラックセラミック
加工の難しいセラミックに対して、エッジを立たせつつサテン仕上げとポリッシュ仕上げを使い分けるなど、随所にベル&ロスの高い技術が感じられる意欲作。サンレイ装飾の黒文字盤とともに、ブラックカラーを多彩な角度から楽しめる。
5.コルム|アドミラル 42 オートマティック
世界的な外洋ヨットレースに端を発するスポーティモデルの最新モデルは、ブラックセラミックに赤みの強い5N18KRGベゼルを合わせた薄型の1本。「アドミラル」のアイコニックな12角形ベゼルが、巧みな造形美を強調している。
この記事はGOETHE 2024年8月号「特集:神推し時計」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら