どこかひとつでも激烈に推せる個性があるだけで、人生の伴侶たる最良の1本となりうる。6つの推せるポイント別に、エネルギー漲る腕時計を一挙紹介。今回は「ニュアンスカラー」で推す! 【特集 神推し時計】
絶妙なカラーが醸しだす多彩な表情に見惚れてしまう
腕時計のなかでも最も大きな面積を占めるパーツが、ダイヤル。だからこそ、そのカラーリングは時計を選ぶうえで重要な要素になる。
白や黒、ブルーといった定番色以外のカラーも増加しつつあるが、とりわけ2024年はニュアンスカラーに注目。着色における技術的な進化やマーケットの需要の拡大もあって、ますます多彩になる一方だ。
特に目を惹くのは、シャンパンゴールドのサーモン系や、淡い色合いのグリーン系の時計。光によって表情を変えるその絶妙なカラートーンは、スタイルアップに貢献してくれるだけでなく、何者にも染まらない“自分らしさ”を演出することにもつながる。そんなニュアンスカラーの時計は、“推し”の候補となるには十分だろう。
1.IWC|ポルトギーゼ・オートマティック 42
拠点であるスイス・シャフハウゼンの黄昏時を表現した色味、デューン。15層にも及ぶラッカー塗装によって、淡いゴールドカラーの繊細な色味をサンレイ装飾に映しだした。ボックス風防やインダイヤル表示など、細部がブラッシュアップされた「ポルトギーゼ・オートマティック」に見事に溶けこんでいる。
2.H. モーザー|パイオニア・センターセコンド コズミックグリーン
40mm径と小ぶりとなったモデル「パイオニア」の文字盤に採用されたのが、フュメと呼ばれる特徴的なグラデーションカラー。中央から周辺に向かって濃さが増していくさまは、眺めているだけでも満足感が得られる。約3日間のパワーリザーブと、実用面でも申し分なし。
3.パルミジャーニ・フルリエ|トリック プティ セコンド
ロゴ以外に文字がいっさい入らないダイヤルの色味は、グレーセラドンというややくすんだ青緑。古典的な技術を用いたグレイン仕上げのダイヤルに、その色合いを巧みに表現している。リニューアルされた「トリック」のローレット装飾とも、相性は抜群だ。
4.エイチワイティー|T1シリーズ
流体で時刻を表示することで名を馳せる気鋭ブランドが、初の非スケルトン表示となる新コレクションを発表。ネオクラシカルなデザインで、時表示を担うプレキシガラス管の内側に施されたサンレイ装飾と、ダイヤルのサーモンピンクが美しく調和する。
5.フレデリック・コンスタント|クラシック・デイト マニュファクチュール
レイルウェイタイプのミニッツトラックや楔形のアプライドインデックスが、ソレイユ加工されたシャンパンゴールドのダイヤルにマッチ。6時位置のポインターデイト表示もクラシックな印象を高める。約72時間駆動する完全自社製キャリバーを搭載。
6.ノモス グラスヒュッテ|タンジェント 38 デイト 31Colors
1ヵ月31日、日替わりでつけ替えを楽しめるよう全31パターンの色バリエーションを展開。ダイヤルやサブダイヤル、インデックスの多彩なカラーパターンが遊び心満載で目にも楽しい。本モデルは、ピンクにイエローを配した「バブルガム」カラー。各色世界限定175本。
この記事はGOETHE 2024年8月号「特集:神推し時計」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら