ブルガリと、誰もが知る世界的なPlayStation用リアルドライビングシミュレーター「グランツーリスモ」が異色のコラボレーション。両者に通底する志向、“精度と革新”を表現した特別な限定ウォッチが誕生した。
鮮やかなイエローが目を奪う「ブルガリ アルミニウム」
2023年12月1日(金)から3日(日)にかけて、スペイン・バルセロナにて、「グランツーリスモ」(PS5/PS4用ソフト)の公式世界大会「グランツーリスモ ワールドシリーズ ワールドファイナル 2023」が開催されたのをご存じだろうか? オンラインレースで好成績を収めた世界のトップ選手たちがその地に集結し、今年のチャンピオンを決定。白熱した模様が全世界に向けてライブ配信された。
この開催期間内にブルガリから発表されたのが、「グランツーリスモ」の世界観を表現した特別な限定ウォッチ「ブルガリ アルミニウム グランツーリスモ 限定モデル」である。
ベースになっている「ブルガリ アルミニウム」は、1998年に発売され、現在に至るまでブルガリのデザインアイコンとして長年愛されている腕時計だ。誕生から25年、その艶やかさやクールな佇まいといったオリジナリティを受け継ぎながら、1990年代の伝説的なイタリア製グランツーリスモカーのダッシュボードからインスピレーションを得た鮮やかなイエローをまとい、お披露目された。
また、堅牢かつ軽量なアルミニウムケースと、“BVLGARI”の文字が刻印されたゴムベゼルの柔らかさとが融合し、スポーティさを強調。その流れはブレスレット部分にも見られる。設計・開発・製造まで一貫した自社生産するブルガリ アルミニウムのクロノグラフ付き自動巻きキャリパーは、サーキットでのタイム計測にも申し分のない性能を備えている。
「グランツーリスモ」を制覇するために
限定ウォッチと同時に、バルセロナの会場で発表されたもうひとつのトピックがある。時計ブランド世界初となるコンセプトカー「ブルガリ アルミニウム ビジョン グランツーリスモ」だ。「ビジョン グランツーリスモ」は、自動車メーカーなどが理想とするクルマを「グランツーリスモ」シリーズ用に新たにデザインするプロジェクトである。
今回初めてブルガリとのコラボレーションでつくられたこのレーシングカーの造形や素材・色使いは「ブルガリ アルミニウム」のスタイルをモチーフにしている。サテン仕上げのアルミニウムボディ、イエローを多用したコックピットといったルックスから、時計とクルマが同じデザインコードから創造されていることを感じさせるだろう。「グランツーリスモ7」に2024年のアップデートで登場予定だ。
美しいか美しくないか、で勝負している
「グランツーリスモ」の生みの親であり、ポリフォニー・デジタルの代表取締役 プレジデント山内一典さんにブルガリと「グランツーリスモ」が共鳴する点を訊いた。
「僕らはやっぱり美しいものをずっと探求してきたんですよね。世界中の美しいものを紹介していくというのが、ある意味『グランツーリスモ』の使命みたいなところもありまして。それは、美しいシナリオだったり、美しい都市の風景だったり、もちろん美しいクルマだったり。
今回のコラボレーションで、時計とクルマをつくりましたが、製作するうえでその両者にそんなに境界はなかった感じがしました。つまり結局のところ、僕らは形をつくって、それが美しいか美しくないか、で勝負している世界ですから。今回の時計にしても、クルマにしても、美意識のあるブルガリの世界観に、『グランツーリスモ』の美意識をいれるというようなコラボレーションだったと思っています」
ちなみに、山内さんの美しいものを探求し続ける情熱はどこからくるのだろうか。
「好奇心ですね。間違いなくそうです。子どもの頃からこの世界はどうなっているのかという疑問はずっとあって。そんな過程のなかで、美しいものを少しでも理解したいという気持ちがずっとあります。それには終わりがないですし、一生かかっても全部知り尽くすことはできないのも確実で。
そういう好奇心を追求した先に成し遂げるものがあって、でも、その達成感を味わう前の過程ってすごい苦しいじゃないですか。多分、そういう苦しいことがすごい好きなんだと思います。達成感というのは永遠に訪れないですし、終わりはないと思います」
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ブルガリ ジャパン TEL:0120-030-142