MAGAZINE &
SALON MEMBERMAGAZINE &
SALON MEMBER
仕事が楽しければ
人生も愉しい

LATEST ISSUE
2024年9月号
人生の楽しみ上手が集う島 沖縄に住む
STORE

WATCH

2022.10.09

価格以上の価値がある! 今狙い目のヴァシュロン・コンスタンタンのドレスウォッチ

連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第8回は、ヴァシュロン・コンスタンタンの18Kイエローゴールド製のドレスウォッチを紹介する。

ヴァシュロン コンスタンタン ラウンドケース

ジャガー・ルクルトの自動巻きムーブメントを採用した色褪せないドレスウォッチ

かつてスイスの時計産業は水平分業の製造方式が主流であり、サプライヤーが多数存在していた。とりわけ開発・製造の費用がかさむムーブメントについては、専門メーカーからエボーシュ(汎用ムーブメント)を仕入れることはごく当たり前だった。

この時代、名門マニュファクチュールであるジャガー・ルクルトには、優れたエボーシュメーカーとしての顔があり、パテック フィリップ、オーデマ ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンなどの錚々たるブランドにムーブメントを提供していた実績がある。

今回紹介するヴァシュロン・コンスタンタンのドレスウォッチは、ジャガー・ルクルト製の自動巻きムーブメントCal.493をベースに、石数を17石から21石に増やしながら高級機らしい仕上げを施したCal.P1019を搭載する。

ヴァシュロン コンスタンタン ラウンドケース

ヴァシュロン・コンスタンタン ラウンドケース
Ref.4870(1960年代製造)、自動巻き(Cal.P1019)、18KYGケース、径36mm。¥1,408,000

全回転式ローターを備えた厚みのあるムーブメントは、スタイリングの方向を決定付ける要因となっている。洗練されたダイヤルデザイン、小ぶりすぎない36mm径のサイズ感はタイムレスな魅力があり、古臭さは一切感じられない。それゆえ、現代のファッションに違和感なくフィットする。

ヴァシュロン コンスタンタン ラウンドケース

自動巻きムーブメントCal.P1019は、ペルラージュ仕上げ、スワンネック緩急針などの高級機らしい仕様が見られる。

ヴァシュロン コンスタンタン ラウンドケース

同じ年代の極薄のドレスウォッチ(写真上)と比べると、ボリューム感のあるケースフォルムであることがよく分かる。

気になる価格についても触れておこう。ヴィンテージウォッチの相場とは、あくまで需要と供給によって成り立つものだから、目利きであれば、優れたクオリティの時計を思わぬ値段で見つけることも不可能ではない。こちらのドレスウォッチに関しては、ヴァシュロン・コンスタンタンが手掛けた18Kイエローゴールド製の年代物であることを踏まえても、価格以上の価値がある1本だと言っても過言でない。

問い合わせ
江口洋品店・江口時計店 TEL:0422-27-2900

 

■連載「ヴィンテージウォッチ再考」とは……
インターネットやSNSの普及からあらゆる時代の時計が簡単に入手できるようになった。そうはいったところで、パーツの整合性や真贋の問題が問われるヴィンテージウォッチの品定めは一筋縄ではいかない。本連載では、ヴィンテージの魅力を再考しながら、さまざまな角度から評価すべきポイントを解説していく。

↑ページTOPへ戻る

過去連載記事

TEXT=戸叶庸之

PHOTOGRAPH=江藤義典

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2024年9月号

人生の楽しみ上手が集う島 沖縄に住む

最新号を見る

定期購読はこちら

バックナンバー一覧

MAGAZINE 最新号

2024年9月号

人生の楽しみ上手が集う島 沖縄に住む

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ9月号』が7月25日に発売となる。今回の特集は“沖縄”。“住むための沖縄”を堪能している人のライフスタイルに迫る。表紙を飾るのはバスケットボール男子日本代表・AKATSUKI JAPANの富樫勇樹選手と、河村勇輝選手。パリ五輪を直近に控えたふたりが意気込みを語った。

最新号を購入する

電子版も発売中!

バックナンバー一覧

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる