春は新作時計の季節。ジュネーブで開催された「ウォッチズ&ワンダーズ」で発表された腕時計から、"ART"のキーワードに合わせて注目モデルをセレクト。新しい時代の時を刻むにふさわしい、刺激的な時計たちが揃っている。機構やデザイン、カラーリングなどで、豊かな表現を引きだしたエレガントウォッチを、歴史ある名門ブランドを中心にセレクト。つけているだけで、シャンと背筋が伸びる時計たちだ。
パテック フィリップ
ふたつの時針でホームタイムとローカルタイムを示すトラベルタイム機構と、パテック フィリップが開発した年次カレンダーを初めて組み合わせた画期的なモデル。
パルミジャーニ・フルリエ
人気のスポーツウォッチ「トンダ PF」の新作は、ふたつの時針を備えた旅時計。8時位置のプッシュボタンとリューズのボタンを押すことで、海外旅行中も帰国後も針修正を簡単に行える、実用的なメカニズムだ。
ジャガー・ルクルト
スポーティなポラリスに、永久カレンダーモデルが登場。カレンダー表示とムーンフェイズがバランスよく配置され、視認性も良好。防水性能は100mで、ラバーストラップも付属するのでオンもオフも楽しめる。
A.ランゲ&ゾーネ
科学観測用にデッキウォッチからイメージした端正なデザインの「リヒャルト・ランゲ」に、ミニッツリピーターが初登場。音の美しさだけでなく、音と音の間のとり方にもこだわった。
H.モーザー
カラーダイヤルのトレンドを牽引してきたH.モーザーが、さらに色の表現に工夫を凝らした。繊細な凹凸表現やグラデーション、エナメルの光沢感など、繊細な技術を楽しむために、インデックスもロゴマークもない。
ショパール
1時間ごとにチャイムを鳴らす機構を搭載。ショパールが独自開発した、サファイアクリスタル製ゴングが奏でる澄んだ音色は、プロの音楽家とともに開発したものだ。
カルティエ
1992年に誕生した「タンク ルイ カルティエ」に、ブラックモデルが登場。艶のあるラッカーダイヤルとの組み合わせは、紳士の腕元を引き立てる絶好のアイテムとなるだろう。
2022年3月末にスイスのジュネーブで開催された「ウォッチズ&ワンダーズ」は、かつてS.I.H.H.と呼ばれていた新作時計の発表イベントを、さらに進化させたもの。空港近くの見本市会場に、多くの名門ブランドと小規模な実力派ブランド、そして日本からはグランドセイコーが初参加した。