高級時計は単に時を示す道具ではない。自分のステータスを語り、センスを誇示するもの。そしてビジネスパーソンを昂(たかぶ)らせ、やる気を漲みなぎらせる。前向きに生き続ける人にこそつけてほしい、パワフルな時計たちを紹介する。
CHANEL/シャネル
哲学がカタチになったスポーティウォッチ
自立した女性のアイコンであるシャネルだが、前例なき挑戦や審美性への追求心といった精神や哲学は男性にとっても学ぶところが多い。この時計は、1950年代のスポーツカーへのオマージュを込めており、レトログラード針やジャンピングアワーは、メーターにも見える。男のシャネルは、デザインと哲学を愛でたい。
IWC/アイ・ダブリュー・シー
すました顔の裏側に燃え滾る情熱を隠す
激務をこなすビジネスパーソンにとって、途切れない体力は必要不可欠。最高のパフォーマンスを維持できる身体が必要だ。IWCでは、動力ゼンマイを長時間駆動させて安定したトルクを引きだし、高精度を実現する。デザインは端正だが、内部にはハイスペックのマシンが搭載されている。まさに爪を隠した能ある鷹なのだ。
VACHERON CONSTANTIN/ヴァシュロン・コンスタンタン
実用的かつ優雅な時計が、毎日を特別な日とする
時計にはさまざまな実用機構があるが、ビジネスパーソンが最も使うのはカレンダーだろう。このモデルは月、曜日、日付を端正に表示しており、必要情報を素早く読み取れる。一方で月の満ち欠けを示す、優雅でロマンティックなムーンフェイズも搭載。実用性と趣味性の両方を備えており、毎日を美しく彩ってくれる。
HARRY WINSTON/ハリー・ウィンストン
毎年恒例の限定モデルは、その創造性を楽しむもの
航空宇宙産業で用いられるザリウムという特殊素材をケースに採用した「プロジェクトZ 」は、毎年1モデルが製作されるコンテンポラリーな限定シリーズ。このモデルを手に入れるということは、ハリー・ウィンストンの創造の歴史の一部になるということ。だから、その希少性や物語性も一緒に楽しむのが正解である。
BLANCPAIN/ブランパン
原点回帰することで、本当の価値が見えてくる
時代は揺れ動く。だからこそ時には、原点を見つめることも必要だ。ダイバーズウォッチの原点「フィフティ ファゾムス」の派生版として1956年に生まれた“バチスカーフ”は、角型針や細いベゼルが特徴。海のライフスタイルウォッチとして生まれた時計は今も進化を続けており、継続する大切さを教えてくれる。