まるでドラマのような誕生ストーリー
ドラマ界では「バディ(相棒)モノ」が流行しているが、時計業界においてよき相棒とともに快進撃を続けているのが、1994年にパリで生まれた「ベル&ロス」である。
創業者はこのカルロス=アントニオ・ロシロと、高校時代の同級生であるブルーノ・ベラミッシュ。
ロシロはビジネススクールを経て銀行家となり、ベラミッシュは国立デザイン工業大学を卒業。
そしてふたりの夢であった時計ブランドを立ち上げた。
「私たちの共通のゴールは、機能がデザインを超え、厳格なミリタリースペックに合致したプロのための実用時計を作ること。ベル&ロスの時計のすべてのディテールには意味があり、機能がある。表面的なものが入る余地はいっさいないのです」
そんな哲学を色濃く反映しているのが、2020年にデビューした「BR 05 クロノ」だ。
「ブランドのアイコンであるスクエアケースとブレスレットを一体化させ、コンパクトで全体が調和した時計になりました。技術的な制約があるなかで完璧なバランスのプロポーションを見つけるのが大変で、ケースサイドとプッシュボタン、ベゼルとケースバックの厚みのバランスには苦労しました。視認性と美しさのためにツーカウンター式にしましたが、最良なデザインバランスを導きだすのも大変でしたね。しかしそのおかげで完璧になった。これらすべてがBR 05 クロノを、“強靭な宝石”としているのです」
腕元を飾るモダンな相棒として、楽しみたい時計だ。
問い合わせ
ベル&ロス ジャパン TEL:03-5977-7759