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2024.02.14

美容界のカリスマ社長、夕景を味わう沖縄の邸宅公開

都心に家を持ちながら、そこを離れた場所にも居を構える。そんな多拠点ライフを楽しみ尽くしている8名の仕事人のこだわりの邸宅を大公開! 旅先のホテルでは到底かなえることができない多拠点邸宅だからこその醍醐味に迫る。今回は、アースホールディングス 代表取締役CEOの國分利治邸を紹介する。【特集 多拠点邸宅】

國分利治邸の夕景を眺めるキッチン&リビング
落ち着いたインテリアでゆったりできるキッチン&リビング。完全に窓をオープンにできる半屋外の開放的な空間をつくりだした。

アースホールディングス國分利治、第三の別荘地

「南国の植物に囲まれて海原に沈む夕陽を眺める。そんな自然の美しさを体感できる家が欲しかったんですよね」

そう語るのは、全国に254店舗を構える美容室グループのCEO、國分利治氏。栃木県・那須湯本、千葉県・鴨川に続いて、第三の別荘地として選んだのは、沖縄県・読谷村(よみたんそん)だ。

「以前は店舗オーナーの皆を連れて年2回ほどハワイに行っていたんですが、新型コロナの影響でここ数年行けなくなってしまって。そこで国内に南国気分を味わえる拠点をつくろうと思い、ここ沖縄を選びました」

読谷村といえば、サトウキビ畑が広がるのどかな風景のなかに、ハイクラスなホテルやエグゼクティブの隠れ家が散らばる近年注目のエリアである。

「この場所を選ぶ決め手になったのは、この景観ですね。海を一望できて、真夏にはちょうど正面に夕陽が沈むんです。ここなら理想的な空間がつくれるだろうと思いました」

小高い丘に建てられているため、眺めを遮るものは何もない。リビング、屋上、寝室、どこからでも、海と太陽と雲が織りなす芸術的なサンセットの表情が楽しめる。自然の豊かさを設計に取り入れた好例だ。

南国を満喫する究極のチルハウス

1階のリビングルームは正面に開放可能な窓を採用し、室内にいながら、沖縄の空と海がつながる一体感を演出。暑い日には目の前のプールでクールダウンすることもできる。

特注の掃きだし窓をはじめ、間接照明の明るさの微調整、一点モノの鉄門やトーチなど、細部にまでこだわりが詰まっているが、意外なことに家具には、そこまでコストをかけていないのだという。

「ソファなどは県内の外国人用の家具店で揃えました。雰囲気と居心地がよければ、それほどこだわりません」

今までに数々の店舗デザインを手がけてきた國分氏だけに、自分が求める空間をつくりだすのはお手のもの。コストやこだわりに適切なメリハリをつけられるのも、深い造詣と経験があってこそなのである。

上階のルーフバルコニーには、サウナルームとジャグジーを設置。ここからはサンセットビューに加え、満天の星も楽しめる。まさに南国を満喫するいたれり尽くせりのチルハウスだ。

そしてこの建物に欠かせないのが、南国植物のガーデニング。ヤシが目印のエントランスから、ぐるりと囲むようにブーゲンビリアが咲き並ぶ。

「ガーデニングを始めてから、もう20年以上になりますね。ブーゲンビリアとプルメリアが特に好きなんです。建物の壁を花々が覆うように配置していて、成長して思いどおりになるには、あと3年ぐらいかかるかな」

外周、中庭と植物で溢れるなか、食事をするのも忘れて、一日中植物の世話をしていることもあると國分氏は語る。

これまで、多数のメディアで、10億円かけた自宅や乗り継いできたフェラーリなどが紹介され、派手な印象を持たれがちな國分氏だが、実はそれらはすべて仲間や周囲の人へのサービス精神からきている。

「僕は何をするにもひとりで楽しむより、たくさんの人に満喫してもらうほうが嬉しい。人をもてなす時にはインパクトのある経験やサプライズを大事にしています。そういうことには思い切ってお金をかけるんです」

その背景には、多くの起業家を育ててきた國分氏だけに、たくさんの人に夢を持ってほしいという願いがある。

「僕にとっては仕事も遊びもどちらも楽しむためのもの。別荘を建てるのも、遊びであり仕事でもある。遊ぶために仕事しているわけじゃなくて、仕事するために遊んでるんですよ(笑)」

The Essence of House

植物とともに外観も成長する“楽しみ”な家
植物の世話を楽しみながら、建物の雰囲気も育てていく。次の滞在も待ちどおしくなる。

美しいサンセットを最大限に生かしたつくりこみ
フロアの配置や窓の設計など、毎日違う表情の夕景を楽しむために、空間をデザイン。

みんなに堪能してもらうための南国の楽園
國分氏のサービス精神が存分に発揮された設計。人へのおもてなしが詰まった空間だ。

Data
所在地:沖縄県中頭郡読谷村
敷地面積:483.38㎡
延床面積:284.01㎡
設計者:クレールアーキラボ
構造:RC造

國分利治/Toshiharu Kokubun
アースホールディングス 代表取締役CEO
1958年福島県生まれ。新宿の美容室からスタートし、30歳で独立。1989年に「HAIR&MAKE EARTH」1号店を開設後、フランチャイズシステムで国内に254店舗を構える。100人以上の起業家を育てたメンターでもある。hairmake-earth.com

【特集 多拠点邸宅】

この記事はGOETHE 2024年3月号「総力特集:多拠点邸宅」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら

TEXT=斎藤景

PHOTOGRAPH=G-KEN

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