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2024.08.19

馬と海辺散歩、舟を漕ぐ。「星のや沖縄」で唯一無二の朝活を体験

ひと度訪れれば一気に非日常に浸れるのが、沖縄のリゾート。圧倒的解放感のなか、そこでしか味わえない体験をしたい。訪れるべき、癒やしのホテルから、今回は読谷村の「星のや沖縄」をご紹介する。【特集 沖縄に住む】

「星のや沖縄」の朝凪よんなー乗馬
施設の目の前のビーチ、朝の気持ちよい日差しを感じ、馬と散歩。

優雅なる海辺時間

朝の風を感じながら、馬は浜辺をゆっくり進む。その背の上、高い位置から見る海はいつもとまったく違う表情を見せている。

沖縄を代表するラグジュアリーリゾート「星のや沖縄」では朝の時間、ホテルの目の前のビーチを馬に乗って歩く「朝凪よんなー乗馬」を体験することができる。よんなーとは沖縄の言葉で「ゆっくり」という意味。たとえ乗馬に慣れていない人でも、まるでこちらを気遣うかのように馬はゆっくり穏やかに歩いてくれるので安心だ。

星のや沖縄がある読谷村には、かつて琉球王府の管理する大きな馬場があったとされている。その歴史とロマンを感じながら海風を馬の背で受ける時間は、贅沢そのもの。乗る前にインストラクターから指導を受けられるため、初めてでもすぐにその背に身体を預けることができる。

また、同じく朝の時間を海の上で楽しめるアクティビティがある。沖縄の伝統的木造船「サバニ」を、インストラクターとともに漕ぎ、海に出る「南風(ぱいかじ)サバニ」だ。太陽が真上に昇り切るまでの朝の時間、目の前の遠浅な海はエメラルドグリーンに輝く。視界に入るのは空と海だけ。ゆったりと流れる時間のなか透明度の高い海を覗きこめば、珊瑚礁や色とりどりの魚を間近に感じられる。

「星のや沖縄」の南風(ぱいかじ)サバニ
サバニ舟でエメラルドグリーンの美しい海を漕ぎ進める。サバニとは、大漁と海の安全を祈願した祭りの際に競漕を行う舟のこと。

日常とはまったく異なる時間を過ごしたら、植栽豊かな庭を抜けて部屋へと戻る。窓を開け放して、海風を感じながら、心地よい疲れを感じつつまどろみたい。心の栄養をたっぷり補給して一日遊び尽くした後は、メインダイニングでのディナーへ。

2024年から始まった新たなディナーコース「琉球ガストロノミア ベレッツァ」。この「ベレッツァ」とは、イタリア語で「美」を意味する。沖縄特有の食材に独自の料理文化を持つイタリア各地の技法を用いた料理で、健やかな美へと導くコースだ。

温暖な沖縄ではビタミンやミネラルの豊富な野菜が育ち、もてなしによく使われる豚肉は、上質なタンパク質と豊富なビタミンB群を含む。沖縄の「バランスのとれた食事は薬になる」という言い伝えどおり、シェフは食材それぞれの栄養素やビタミンを考えながら腕を振るう。これぞ、身体に染みわたる料理といえるだろう。

食後外に出ると、海風が心地よい。日々感じている海がまったく違って見えるのは、旅の醍醐味。唯一無二の海辺の体験がここにはある。

星のや沖縄/HOSHINOYA Okinawa
住所:沖縄県中頭郡読谷村儀間474
TEL:050-3134-8091
料金:1泊1室¥136,000~(税・サ込)/朝凪よんなー乗馬¥6,050(朝8:00~9:30の間で30分ごとに開催)/南風サバニ¥8,000(10月20日まで、朝7:00~11:00の間で45分毎に開催)
客室数:100室
施設:レストラン、スパ、プール、道場ほか 

【特集 沖縄に住む】

この記事はGOETHE 2024年9月号「総力特集:人生の楽しみ上手が集う島 沖縄に住む」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら

TEXT=安井桃子

PHOTOGRAPH=鈴木規仁

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