1972年の設立以来、一貫して日本(福井県・鯖江)製の高品質なアイウェアを生みだし続ける「EYEVAN」。その眼鏡をかけた熱き男たちを写真家・操上和美が撮り下ろす連載「男を起動させる眼鏡」#48。【過去の連載記事】
PERSON 48
俳優/間宮祥太朗
憧れはジェームズ・ボンドやリアム・ギャラガーのサングラススタイル
「視力はよいので、眼鏡をかけることはありませんが、サングラスは普段から愛用しています。10代後半から集めはじめ、今は20本くらい持っています。十分に数は足りていますが、新しいものが欲しくなっちゃうんですよね。夕方から出かける場合は薄い色のレンズのタイプを選んだり、アウトドアの時は大きめのドシッとしたデザインを選んだりと、時間や行く場所によって選ぶことが多いです」
ヴィンテージのサングラスにはまった時期もあり、俳優仲間と探し歩いたこともあったという。
「そうやって手に入れたサングラスは、今も大事にコレクションしています。普段使いのものとは別で、ちょっと特別な日にかけるサングラスですね」
今回選んだ眼鏡は、EVEVAN7285の「183」。シンプルなデザインだが、フレームはすべてチタン。鼻パットは足つきで、鼻に乗せるだけのタイプ。日本人の骨格に合わせて作ってあるので、非常にかけやすくなっている。ここに薄い色のレンズを入れているが、独特の着用感があるガラス製となっている。
「いくつか試着しましたが、これが一番自分にしっくりきました。サングラスのデザインっていろいろあって、そこが面白いところですが、じゃあ実際に何をかける? ってなると、今はこういったクラシックなスタイルに惹かれますね。来年で30歳になりますし、最近はちゃんとしたお店に行くことも増えました。好きなイギリスドラマの影響でジャケットスタイルへの憧れがあって、普段着はラフだとしても、そういった場にはちゃんとした格好をしておいた方がかっこいいなって思うようになった。そういう時に、このサングラスが似合いそうです」
さらには映画『007』シリーズにおけるジェームズ・ボンドのサングラスの使い方やイギリスのロックスター、リアム・ギャラガー(元Oasis)のサングラスのかけ方など、イギリス的なサングラススタイルにも惹かれているという。
「役柄でサングラスをかけることもあります。サングラスで目線を隠す役柄ですから、何かを内に秘めている感覚で芝居をしました。視聴者には目元が見えないので、この人はどんな目の表情をしているんだろうと想像させる面白さもあります。目元が見えない分、顔や首を傾ける感じで、ふわっと匂わせることが求められる。そういうことを考えながら演技をしています」
若い頃は、ちょっとカッコつけてサングラスをかけることが多かったという間宮さんだが、2023年で30歳になるからこそ「サングラスや眼鏡が渋く見えるような大人に、徐々になっていきたい」そうだ。
眼鏡やサングラスを素敵にかけこなす。それは経験を積んだ大人へとステップアップするための、ひとつの通過儀礼なのかもしれない。
Shotaro Mamiya
1993年神奈川県生まれ。2008年にドラマ『スクラップ・ティーチャー~教師再生~』で俳優デビュー。2022年は主演映画『破戒』が公開。またドラマ『ファイトソング』『ナンバMG5』『魔法のリノベ』と3クール連続で出演。さらに舞台『ツダマンの世界』に出演するなど多方面で大活躍。2023年は映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編』に前作に続き出演。前後編の2部作で、それぞれGWと夏に公開される。
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