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2022.10.28

【西野亮廣】「価値を作ること(高く売ること)」ができて、「運用コストをかけない」ことを覚えれば、「空席」は怖くない! 脱・満席思考のススメ

毎度お騒がせしております。キングコング西野です。(こちらは、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』に投稿した記事を加筆修正したものです)

今日は『脱・満席思考』というテーマでお話ししたいと思います。

【連載「革命のファンファーレ2~現代の労働と報酬」】

第66回 日本人が囚われている、「満席・満室・完売をゴールにする癖」を辞める!

西野亮廣

「空席を恐れすぎる」という呪い

多くのサービス提供者は「満室」「満席」「完売」が大好きです。
僕も少し前まではそうでした。
やっぱり、お客さんがたくさん来てくれると安心するもの。

ただ、今の日本の状況(貧しかったり、人が減っていったり)と向きあったり、海外のセレブに会ったり、ラグジュアリーサービスを利用しているうちに、「必ずしも、たくさん売れたらイイというわけでも無いんだなぁ」と思うようになりました。
#映画やライブの時は相変わらずたくさんの人を呼ぶけども

自分の中での決定打となったのは、伊豆大島に建設予定の『森のひこうきホテル』の宿代についてスタッフと話し合った時です。
ホテルを運営するとなると、ついつい『全日完売』を目指して、「空室を埋めよう」「空室を埋めよう」としてしまいますが、そもそも伊豆大島の一棟貸しのホテルを、年間に365回も埋めるのは現実的じゃありません。
#オフシーズンもあるし

そこで、「365日を埋めよう」から、「月に3日ぐらい借りてもらえたら、モトがとれるようにしよう」に切り替えました。
その為には「一泊(最低でも)30万円」。
そこから、「…さて、一泊30万円のサービスって何だ? 何を用意すれば、その価格に納得感が出るんだ?」と考え始めました。

言い方を変えると、「たくさん売らない!」と決めたことによって、価値創造が始まったわけです。

そこから、勉強の為に、ラグジュアリーホテルをたくさん巡りました。
そこで、たくさんの「納得感のあるラグジュアリーサービス」と、「残念なラグジュアリーもどきサービス」に触れ、「ラグジュアリー」と呼ばれるサービスの値段が何に紐づいているか?を知りました。
#まだまだ修行中の身ですが

そして、それは、「満席にする!」「満室にする!」「完売させる!」をゴールにしていたら、いつまでたっても辿り着かない(見えてこない)モノでした。

たぶん、これ…辞めないと始まらないんです。
たとえば、1週間に6日営業している店を、1週間に3日だけ営業する。
それだと食っていけないから、その時初めて僕らは「どうすれば3日間で、6日分の売り上げを作れるんだろう?」と考える。

1週間に6日営業しても、「食っていけるかどうか?」という不安がある中、営業日を減らすのは、なかなかの勇気が必要ですが、減らすことを決めないと価値創造が始まらない。

考えてみりゃ、僕がクリエイティブに充てる時間を確保する為に、「なるべく少ない稼働で、なるべく大きなリターンを」と考え始め、IPの運用ウンヌンカンヌン(権利に働いてもらう)を始めたのも、「レギュラー番組はやらない!」と決めてからなんですね。
言い換えると「肉体を稼働させることで不安を拭う作業」を辞めてからです。

気がついたら僕らは「満席」の呪縛にハマっていて、空席を恐れるようになっていましたが、価値を作ること(高く売ること)さえできれば空席は怖くない。

そして、もう一つ。
「運用コストをかけない」を覚えれば、空席は怖くない。

僕、兵庫県川西市に『見上げる家』とも言うべき、変な家を作ったんです。

「生活する為の家」というよりも、一軒家のアトリエです。もちろん生活もできますが。
仕事でいろんなところに行くし、東京にも家はあるので、この家を使う日というのは限られてくるんですね。
せっかくイイ感じの家を建てたのに、「使わない日」があるのは勿体無いじゃないですか。
というわけで、この『キンコン西野の家』は、使わない日は「レンタルスペース」として貸し出そうと思って、予約サイトを作ったんです。

僕の自宅が、僕の留守中に働いてくれているわけで、月に3~4件でも予約が入れば万々歳。
これを「万々歳」じゃ無くする方法は、「スタッフを雇うこと」。
これをやった瞬間に『キンコン西野の家』は、予約を埋めることに奔走しなければなりません。
キングコング西野亮廣が連日宣伝し続けなければなりません。
留守中の家に働いてもらうハズなのに、それだと本末転倒です。

話を整理すると、「空席を恐れすぎる体質(空いている席を埋めよう埋めようとする思考)」を問題視しないかぎり、僕らは価値創造を始めないし、運用コストの本格的見直しを始めない。

長い年月をかけて纏まりついた呪いなので、これにはリハビリが必要です。
だけど、ここからの日本で生きていくには必要な作業です。 
まずは「空席を恐れすぎてしまう身体」に疑問を抱くところから。
そんなこんなで、たった今、ロサンゼルスに到着したので、いろんなショーや、いろんなビジネス、いろんな文化に触れてきます。
#お前の移動距離どうなってんの
#さっきまで日本におったやろ
現場からは以上です。

 

お知らせ! キングコング西野亮廣がデザイン監修を手がけたゴミNFTコレクション『Poubelle』をOpen Seaで販売中

DAOコミュニティ「CHIMNEY TOWN DAO」より、週に1体ずつ描きおろしの1点物のゴミのNFTコレクション「Poubelle」を、オークション形式で販売しています。
『Poubelle』(フランス語で「ゴミ箱」の意)は、そのへんに落ちてるゴミをモンスター化してみたNFTコレクションです。

NFTコレクション「Poubelle」

 

お知らせ! プペル歌舞伎の写真(額装済み&保証書付き)の新作『父と息子』(限定20点)が出ました

追加生産はしない作品なので、興味がある方は是非。
【限定20枚】プペル歌舞伎『親子』

新作『父と息子』

 

お知らせ!『西野亮廣講演会』全国各地で続々開催決定!

『西野亮廣講演会』のお知らせです。
下記の都道府県で開催が決まっています。
11月3日(木)に愛知、
12月4日(日)に福岡、
12月23日(金)に愛媛で、それぞれ『西野亮廣講演会』がございます。
私、西野亮廣がマイク一本で1時間半ほど喋る変なイベントです。
チケットをお求めの方は、『西野亮廣全国講演会』で検索してみてください。
サロンメンバーさんが作ってくださったイイ感じのホームページに飛びますので、そちらから。
会場によっては、まだ、チケットを発売してなかったりしますが、そのへんはご容赦ください。
講演会開催情報

よろしくお願いします。

 

西野亮廣氏ポートレイト

西野亮廣/Akihiro Nishino
1980年生まれ。芸人・絵本作家。モノクロのペン1本で描いた絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』。完全分業制によるオールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。小説に『グッド・コマーシャル』。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』。共著として『バカとつき合うな』。製作総指揮を務めた「映画 えんとつ町のプペル」は、映画デビュー作にして動員196万人、興行収入27億円突破、第44回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞という異例の快挙を果たす。そのほか「アヌシー国際アニメーション映画祭2021」の長編映画コンペティション部門にノミネート、ロッテルダム国際映画祭クロージング作品として上映、第24回上海国際映画祭インターナショナル・パノラマ部門へ正式招待されるなど、海外でも注目を集めている。また「えんとつ町のプペル」は、ミュージカルや歌舞伎にもなっている。

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過去連載記事

TEXT=西野亮廣

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