DLE創業者 兼 最高執行責任者 椎木隆太の大学時代の後輩であり、自分に必要な人生のパズルのピースと表現する尾崎成彦とのエピソードを紹介する。【ZEN PLACE代表取締役 尾崎成彦が語る椎木隆太はこちら】 連載「相師相愛」とは……
椎木隆太が語る、ZEN PLACE代表取締役 尾崎成彦
見た目がシュッとしていてカッコよくて、かわいい後輩でした。テニスの帰りに飲んだときに、ちょっといじったりしてた（笑）。でも、芯の強さはその頃から感じていました。だから、金融機関に入ってからも成功するだろうな、と思っていました。ずっと金融の世界で生きていくんだろうな、と。それが、起業したというので本当にびっくりして。それから、お互い共通言語が増えていったんですよね。
左脳的に考え、しっかり分析して行動するタイプが尾崎。僕とは正反対です。でも、こういう人がいるから、僕はこれまでたくさんのアイデアを思いつき、失敗したり成功しながら実現させてきた。尾崎は情報を集めてロジックをつくって、勝ち筋や負け筋をしっかり見極めることができる経営者。
だからあるとき、僕的には成功すると確信していた事業を一緒にやろうよと誘ったら、「間違ってます。勝ち目無いのでやりません。」とズバッと断られ、猪突猛進していた僕を見事に止めてくれて。おかげで負け筋で何億円も損せずに済んだと思います。
人に物申せる人って、周りにいないといけない存在。必要な人生のパズルのピースなんです。
健康や美の追究のニーズって、とても市場が大きい。しかも、日本国内だけでなく、世界に通じる。そんな中で日本って、繊細だったり、清潔だったり、いいイメージがある。それを海外でうまく使ったら、と思っているんです。例えば、韓国のブランドと組んで、アジアに出ていくとか。こういうビジネスで、ぜひ尾崎とはいつか何かやりたいですね。
僕は19歳で出会った女性と25歳で結婚したんですが、今回の対談で初めて聞いたのは、尾崎が18歳で出会った女性と結婚していたということ。へーえ、と思いました。こういう話、したことなかった（笑）。今度じっくり。
左：椎木隆太（しいき・りゅうた）、右：尾崎成彦（おざき・なるひこ）
連載「相師相愛」とは……
師匠か、恩師か、目を掛ける若手か、はたまた一生のライバルか。相思相愛ならぬ「相師相愛」ともいえるふたりの姿を紹介する。
Ryuta Shiiki
1966年静岡県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、ソニー入社。’01年、ディー・エル・イー創業。’14年、東証マザーズ上場。amadana、アミダス取締役。
Naruhiko Ozaki
1967年東京都生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、野村證券入社。アメリカでMBA取得後の’04年、ぜん創業。「zen place」「zen place pilates」などを展開。
