ZEN PLACE代表取締役 尾崎成彦の大学時代の先輩であり、"エキセントリック"と表する椎木隆太のエピソードを紹介する。【DLE創業者兼最高執行責任者 椎木隆太が語る尾崎成彦はこちら】 連載「相師相愛」とは……
尾崎成彦が語る、DLE創業者兼最高執行責任者 椎木隆太
椎木さんは、慶應で最も派手だったと言ってもいいテニスサークルで、一番目立ってて、一番カッコよかった先輩です。卒業後も、起業がブームでもない時代に、自分で事業を興して成功して。僕は卒業してから金融の仕事をしていましたが、自分に最も足りないマーケティング的な視点を持っている人だと思っていました。それで、ゼミの同級生のツテをたどって、20年ぶりくらいにお会いしたんです。
改めて思ったのは、自分とは全然違うタイプだということ。エキセントリックというか、ぶっとんでいるというか（笑）。でも、自分がより成長するためには、必要なパズルのピースだと思いました。その後も、東京ガールズコレクションの関係者の人たちなど、まわりにいる人たちと話をさせてもらう機会もあったんですが、やっぱりまったくわからない世界で。
ただ、それでもちゃんと振り返ってみると、間違いなく学びを得ていたみたいなんです。やっぱり今も、突き抜けたすごい先輩です。
話をするときは昼間会ったり、メッセンジャーを使ったりしています。とにかく家族を大事にする人なので、あまり飲みに行ったりしない。こういう人は、なかなかいないですよね。大学のときの派手な椎木さんを考えると、ちょっと想像つかないんですけど（笑）。
僕たちの学生時代は、日本経済がピークの時代。そこからずっと落ちていった。でも、日本はこんなもんじゃないと思うんです。だから、世界に出ていきたい。すでに中国の事業がうまくいっていますが、次はインドを狙っています。日本発のノウハウを、全世界に届けたい。あ、こんな大きな発想も先輩の影響かも（笑）。
左：椎木隆太（しいき・りゅうた）、右：尾崎成彦（おざき・なるひこ）
連載「相師相愛」とは……
師匠か、恩師か、目を掛ける若手か、はたまた一生のライバルか。相思相愛ならぬ「相師相愛」ともいえるふたりの姿を紹介する。
Ryuta Shiiki
1966年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、ソニー入社。'01年、ディー・エル・イー創業。'14年、東証マザーズ上場。amadana、アミダス取締役。
Naruhiko Ozaki
1967年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、野村證券入社。アメリカでMBA取得後の'04年、ぜん創業。「zen place」「zen place pilates」などを展開。
