師匠か、恩師か、はたまた一生のライバルか。相思相愛ならぬ「相師相愛」ともいえるふたりの姿を紹介する連載「相師相愛」。その貴重な対談の数々をまとめて振り返る。※2018年1月号、11月号掲載記事を再編。固有名詞や肩書き、年齢等のデータは掲載時のまま
「真逆のタイプ」長谷川 晋×島田 亨 対談
シンガポールで、東京で、楽天時代に都合3年にわたって上司でした。僕は外資メーカー出身で、IT業界は初めて。島田さんは、僕にとって完全にニュータイプの上司。例えば、僕は考える時はフレームワークがあって、カチッと固まった型で考える。島田さんは、話を聞いて面白そうならすぐ後押ししてくれるタイプ。でも、スタイルは違うのに、最終的な結論でぶつかったことはありませんでした。これは本当に不思議でした。
転機は1年目の終わり、焼き鳥に誘ったことでした。僕が選んだ小さな店を、とても喜んでもらえて。カウンターで飲みながら、初めて人生相談をしたんです。将来の夢、キャリア、悩み......。そうしたら、上司としてでなく、人間として、人生の先輩として、本当に素でアドバイスをくださって。これをきっかけに、関係が大きく変わった気がします。
仕事だけではない。僕にとっては人生の師匠です。まだまだ学ばせていただかないと、です。
それこそ経営者になってからは、「どこかいい会食場所はないですか」なんて質問までさせてもらっていて。長く海外にいましたから、わからないんです。しかも、こういう相談って、なかなかできない。「そうか、じゃあ相談を聞こう」と予約してくださった店が、お薦めの店だったりして、これまた本当に感激で(笑)
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「ザ・体育会系」宮坂 学×田鎖智人 対談
決済やポイントの話になると、必ず彼がでてきましたね。ものすごい頑張り屋さんでしたが、それではダメだと言いました。上司になったら、部下に頑張ってもらうのが仕事ですから。僕自身も同じ道を通ってきていますので(笑)。その後は、しっかりトップマネジメントのための準備ができていきましたよね。
謙虚ですし、人の意見もちゃんと聞く。学習意欲も高い。だから、いろんなものをすばやく吸収していく。特に感心していたのは、彼のチームは、いろんな部署からのいろんな依頼について、簡単に「できない」とは言わなかったことでした。まずは受け止めて、一生懸命になんとかしようとしてくれていた印象が強い。
仕事はもちろん結果が重要ですが、ポジションを任せるなら、人のよさが大事。大切な部下を預けられるかな、と考えますからね。
ヤフー社長時代はなかなかできなかったけど、もう直接の部下じゃなくなったし、遊びに行ったり、ご飯を食べに行ったりしましょう。
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