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2022.04.13

日本スピードスケート界の新星、森重航の強さの源──連載「コロナ禍のアスリート」

まだまだ先行きが見えない日々のなかでアスリートはどんな思考を抱き、行動しているのだろうか。スポーツ界に暮らす人物の挑戦や舞台裏の姿を追う連載「コロナ禍のアスリート」から、森重航の戦いをまとめて振り返る。※2021年、’22年掲載記事を再編

北京五輪まで約3ヵ月! 男子スピードスケート界の新星・森重航の実力とは?

来年2月の北京五輪まで4ヵ月を切り、日本スピードスケート界に新星が出現した。10月22~24日に長野市エムウェーブで開催された全日本距離別選手権の男子500mで21歳の森重航(21=専大)が34秒64の大会タイ記録で初優勝を果たした。

最終14組で同走した国内最高記録保持者の村上右磨(28=高堂建設)を最後のストレートで抜き去り、自己ベストを0秒18更新。前の組で滑った日本記録保持者の新浜立也(25=高崎健康福祉大職)にも0秒03差で競り勝った。

2010年バンクーバー五輪銅メダルの加藤条治(36=博慈会)が2012年にマークしたタイムに並ぶ大会タイ記録。新浜、村上の二枚看板に割って入り「優勝できると思っていなかったので、素直に嬉しい。ふたりに勝ちたい気持ちより追いつきたい気持ちが強かったので、びっくりしています。まだ実感がわかない」と初々しく喜びを語った。

専大3年生。2020年世界ジュニア選手権500mで3位、'20年世界大学選手権500mで3位などの実績が評価され、今季からナショナルチームに選出された。世界でも上位を狙える新浜、村上と練習をともにして世界基準の技術、競技に取り組む姿勢を肌で感じたことで急成長。スプリント能力の高いふたりを参考にして苦手だった最初の100mの改善に取り組んだことが好タイムにつながった。

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「スケート、頑張れ」五輪銅メダルに導いた母の最後の言葉

写真:松尾/アフロスポーツ

望外の結果を得た飛躍のシーズンが幕を閉じた。スピードスケートの森重航(21=専大)は2021-22年シーズンの開幕前までシニアの舞台では無名。昨年10月の全日本距離別選手権で優勝して一躍、注目を浴びた。2月の北京五輪では男子500mで銅メダルを獲得。自らの想像を超えた充実の一年だった。

「一年前の自分からは想像できないシーズンになった。今季は全日本距離別で優勝してから、いい調子をキープできた。W杯で表彰台に立てたこと、33秒台を出せたことが印象に残っている。五輪の舞台で自分の力を出し切れたのは良かった」

2月12日、国家スピードスケート館で実施された北京五輪男子500m。森重は15組中14組に登場した。1回目のスタートはフライング。ミスを繰り返せば失格となる2回目は慎重に飛び出した。100m通過は全体5位の9秒63。得意の残り1周で加速した。34秒49でフィニッシュし、滑り終えた時点で3位。「もうちょっとタイムがほしかった」と微妙な心境だったが、最終組で滑り4位になったカナダ選手を0秒03上回った。

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TEXT=木本新也

PHOTOGRAPH=森田直樹/アフロスポーツ

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