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2020.09.01

本田圭佑「僕が求めているのは“成功”ではなく“成長”だ」【本田思考。最終回】

本田圭佑は、言葉を使うことで、自らをインスパイアし、世界にサプライズを起こす。その脳にはどんな言葉が隠されているのだろうか。連載【本田思考。⑲(最終回)】

本田圭祐さんポートレイト

意欲のある若者たちに成長の場を与えたい

僕自身を含め、今、世界中の人々が目の前にある現実を精一杯に生きている。未来は、何の前触れもなく突然変わる。どんなに情報を駆使して予測をしたとしてもそれに価値はない。そのことを新型コロナウイルス問題で世界中の人々が学んだのではないだろうか。

僕は子供のころからずっと“成功”にとらわれていた。成功して、家族に大きな家を建ててあげたい。いいクルマを買ってあげたい。だからこそ懸命にサッカー選手を目指したし、成功すると信じてやってきた。その思いが大きな原動力になってきたのは間違いない。

じゃあ、僕は成功したのだろうか? 残念ながらそうは思えない。プロサッカー選手になり、普通の会社員より遥かに高い年俸を得ることはできた。その結果、物質的に恵まれた環境にいるのも間違いない。だが、そこに満足はない。そんな成功に自分の本質はないと感じるのだ。

僕が求めているのは結局、成功ではなく“成長”なのだと思う。昨日より今日、今日より明日。サッカーでいうなら、昨日より走れること、今日よりうまくボールを蹴れること。努力した結果得られる日々の成長こそが、自分にとっての本質であり、真実だ。成長し続けることができれば、どんな時代になっても、生き続けることができるのだ。

今、この難しい時代に、改めて「自分を高める」ことの大切さを感じている。そこで、自分に投資し、学び、行動すること。そのことの大切さを知ってもらいたくて、中高生が月額1ドルで参加できるオンラインの学校「NowDo」をスタートさせた。

ここは、さまざまなジャンルのプロフェッショナルが講師となり、若者が自分で考え、行動するための“材料”を教える場だ。日本でも教育の格差がどんどん広がっている。自分で考え、行動するためにはトレーニングが必要だ。でもそれは学校では教えてくれないことだったりする。最低限、自分のやりたいことを見つけ、そこに挑戦するための力をつける。そのための学校になればいいと思っている。

「NowDo」の構想は、以前から温めていた。実行に時間がかかったのは、ビジネスとしてマネタイズできるかどうかわからなかったからだ。だが、「もし自分があと1年で死ぬとしたら後悔したくない」と自問自答し、パッションファーストでスタートすることにした。月額1ドルの学費でビジネスを成立させるのは難しいだろう。ビジネス的な成功を目指していたら、やらないほうがいいかもしれない。だが、今の僕にそんな成功は必要ないと思えたから始めたのだ。

学ぶ環境すら与えられない弱き者たちに、少しでも力を与えたい。それが僕のライフワークだ。「NowDo」はきっと、僕と受講者を成長させてくれる。学費は高くなるが、自分を成長させたいと思っている大人の受講者も大歓迎だ。自分で考え、行動する。その力を身につければ、どんな時代でも強く生きることができると、僕は信じている。

TEXT=川上康介

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