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2020.07.30

【経営者対談】ジャパネット・髙田旭人と幻冬舎・見城徹が惚れ込んだ奇跡のトレーニングとは?

ジャパネットホールディングス社長・髙田旭人が従業員のために、自宅でできるロングブレスの特別エクササイズを美木良介氏に依頼。その全貌を紐解くため、愛好家のふたりが奇跡の呼吸法を熱く語り合った。

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ジャパネット社員が実践するロングブレスのプログラムが書籍に!

髙田:このたびは、弊社の取り組みを本に取り上げていただいて、ありがとうございます。

見城:いえいえ、こちらこそお世話になりました。美木さんから「ジャパネット社員が毎朝実践しているロングブレスのプログラムがあるんですよ」と聞いた時に、これは面白い、そのまま本にしたいなと。明快だし、オリジナリティがある。美木さんの言葉そのままの本を作りたいと思いました。そもそも、どういう経緯で美木さんにロングブレスのプログラムをオーダーすることになったの?

髙田:弊社は社員一人ひとりに心も身体も健康な状態で働いてほしいと考えています。それを健康経営宣言と呼んでいるのですが、新型コロナウイルスでリモート勤務になり、身体を動かす機会や人との関わりが減り、このままだと社員が疲弊してしまうんじゃないかと思ったんです。リモートで朝礼を行うことにしたので、そこに何か元気になれるコンテンツを入れられないかと考えました。そこで自分も効果を実感できたロングブレスをやればいいんじゃないかと考え、毎日10分、社員用プログラムを作ってもらいました。

見城:社員の皆さんの反響はどうでした?

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週1回、ロングブレスのトレーニングを3年間続けている見城。以前に比べ「特に大胸筋と肩回りの筋肉が引き締まった」と語る。冬場に風邪をひかなくなり、免疫力が上がったことを実感。

髙田:弊社は素直な社員が多いので、みんな楽しんでやっていましたよ。家族みんなでやっていた社員もいました。朝から汗をかくのが気持ちいいという声が多く、腰痛が楽になったという社員もいました。

見城:10分間でも本気でやればしっかり汗をかくよね。

髙田:ロングブレスをやっているというと、ちょっと怪しいトレーニングをしているかのように思う人がいるんですが、僕は自分でやってみて、その効果を体感して、すごく理にかなったトレーニングだと思ったので、多くの方々に薦めたいと思っているんです。

見城:僕もこれまでいろんなトレーニングをやってきたけど、結局大切なのは呼吸なんですよ。ウエイトをやる時でも、呼吸を止めてはいけないなと、なんとなく感じていました。美木さんはその呼吸の大切さを、独自に体系化して方法論にした。だから怪しいなんてとんでもない。しっかりとした理論に基づいたトレーニングだと僕も思います。ところでいつから美木さんのスタジオに通っているの?

髙田:1年半前からです。社長として身体がシュッと絞られていたほうがいいと思って、週2〜3回トレーニングに通っていたんですが、なかなか痩せなくて。その話を桜十字グループ代表の西川朋希さんにしたら、「ロングブレスがいいよ」と。

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「休むと気分が落ちるからスタジオに向かう。でもスタジオに入る時は憂鬱です、地獄が待っているから。だけど、トレーニングを終えて帰る時は気分が爽やかになっているんですよ」(見城)

見城:僕も西川くんの紹介だったんだよ。一緒にメシを食った時に「ロングブレスで締まった」と腹を見せられて(笑)。最初はそんなに興味なかったんだけど、西川くんがあまりに薦めるから行ってみたら、ハマってしまった。

髙田:それなりにトレーニングをしていたつもりだったんですが、最初に美木さんのスタジオに行った時は、全然メニューをこなせませんでした。

見城:僕もロングブレスに通う前から、ジムにはずっと通っていたわけ。ベンチプレスも110㎏ぐらいは上げていたから胸には自信があった。でも美木さんのスタジオに行って、筋肉は量ではなく質だなと思わされた。締まった筋肉にしたいなと。上半身裸になって、鏡に映る自分のユルユルのお腹を見るのが辛かったからね(笑)。

髙田:わかります。僕も本当に嫌でした。でもやっているうちにどんどん身体が締まっていくのがわかる。実は、体重は2〜3㎏しか減っていないんですが、見た目は以前とまったく違うと思います。猫背だったのも治り、姿勢がよくなったといろんな人に言われるようになりました。

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髙田社長は週2回のトレーニングを1年半続けている。トレーニングメニューは、懸垂、足上げ腹筋などシンプルなものが多い。

見城:僕も胸や肩はだいぶ増えて締まったかな。腕も太くなった。腹筋が割れるまで頑張ろうと思ってるよ。でもロングブレスの一番の効果は、見た目ではなく身体そのもの。間違いなく免疫力が上がった。以前はしょっちゅう風邪をひいてたんだけど、美木さんのスタジオでトレーニングするようになってからまったく風邪をひかなくなったんです。

髙田:それは僕も感じています。僕の場合、平熱が35度台だったのが、1度くらい上がりました。美木さん曰く「体温の高さは免疫と比例する」ようです。

見城:髙田さんは、美木さんからゴルフのアドバイスも受けているんだって?

髙田:そうなんです。ロングブレスのおかげでゴルフのスコアも上がりました。息を吸って、吐くタイミングでスイングするんですけど、ドライバーが曲がらなくなりました。

見城:それはすごいな。僕の場合、ゴルフは試していないけど、日常でも呼吸を意識するようになったな。歩きながら、「3秒で吸って、7秒で吐く」を実践している。ライフスタイルに自然とロングブレスが入ってきている。そういう積み重ねが効果を生むんだろうな。ロングブレスをしながらのエクササイズは本当にキツいけどね(笑)。

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髙田社長のノートには、自身が読んだ本のポイントがまとめられている。これまでの見城の著作も数多く読んでいるそう。

髙田:見城さんは、40歳代の僕らと同じハードなメニューをやられているんですよね。通常70歳近辺の方々は別のメニューらしいですけど。

見城:負けていられないからね。でも毎回ロングブレスに行くのは憂鬱。インターバルの時間を少しでも伸ばそうと美木さんが好きな映画の話とかして盛り上がるんだけど、時間が来たら「はい、次いきましょう」って(笑)。

髙田:見城さんはおひとりでトレーニングされていますが、僕は他の経営者仲間3〜4人でやることが多いんですよ。そうすると美木さんが「彼はもっとできたよ」と競争心を煽ってくる。

見城:そのへんの乗せ方は上手だよなあ。凹たれてサボりそうになると「見城さん、誰のためにやってるんですか? 僕のためですか?」って。そんなこと言われたら頑張るしかないよ。

髙田:美木さんは遠慮なく追いこむし、厳しく接してくれる。ごまかしが通用しないから真剣にやるしかない。そういうのが心地いいのかもしれません。

見城:苦しめば苦しむだけ、それが筋肉に反映されることもわかっているからね。

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そこにロングブレスを組み合わせるだけでハードメニューに変わる。「体重は2~3kg減だけど、見た目はそれ以上に変わった」

髙田:継続して頑張るしかないんですよね。海外出張とかでロングブレスに行けない日が2週間続いて、再開する時は本当にキツいです。自粛期間は、自宅にトレーニング機器を買って自分なりにやっていました。

見城:そうやって自分を追いこめる人は、経営者に向いているんだよ。会社を成長させるためには自ら辛いことを望んでやっていかなければならない。

髙田:確かに美木さんのメニューは、やればやるほどキツくなります。慣れたと思う頃には次のメニューが待っているからずっとキツさが変わらない。そういう意味では経営と似ているかもしれませんね。

見城:「トレーニング=経営=人生」ですよ。僕は昔、女子プロゴルファーとゴルフをすることがよくあったんだけど、その時に彼女たちにこう言ってたんですよ。「もしあなたが賞金ランキング15位なら、あなたの苦しい努力は15番目だと思ったほうがいい。一番苦しい努力をした人が賞金女王になると考えるしかない」と。プロは結果がすべてですから。

髙田:自分で「私は努力している」と言うことには意味がないですよね。僕も結果を出すことが大切だと思っています。ただ、なかなか言い切るだけの自信がなくて……。

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「ちょうど1 年ほど前のことなんですが、『腰痛で動けないから休ませてください』と連絡したんです。すると美木さんは『ロングブレスは腰痛を治すためにつくったメソッドです。すぐに来てください』と。鬼かと思いました(笑)。這いつくばってスタジオに行って、トレーニングしたら一度で治ったんです」(髙田)

見城:髙田さんはスターである父親の後を継いで、自分のやり方でしっかりと会社を成長させている。自分をきっちり追いこめるんだから、自信を持っていいと思うよ。

髙田:ありがとうございます! 見城さんの本でいろいろ勉強してきましたが、そんなふうに言っていただけて本当に嬉しいです。頑張っていきます。

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『ジャパネットの社員が毎朝実践するロングブレス1週間即やせプログラム』
美木良介著
幻冬舎 ¥1,600
ジャパネット髙田旭人社長の依頼で、テレワーク中の社員のためにメソッドを開発したところ大反響。急遽発売となったのがこの本。「コロナに負けない免疫力のアップ」「肩こり・腰痛改善」「心も健康になる」「誰でも簡単に続けられる」ことをベースに、10分のトレーニングと3分のマインドフルネスを行う1週間。未曽有の社会変化をものともせず、即やせボディが手に入る、最強のプログラムを紹介している。

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Akito Takata(左)
1979年長崎県生まれ。東京大学卒業後、大手証券会社勤務を経て、父・髙田 明が経営するジャパネットたかたに入社。2015年1月、後を継ぎ社長に就任し、会社を成長させた。ロングブレス歴は1年半。近著に『ジャパネットの経営』(日経BP)がある。

Toru Kenjo(右)
1950年静岡県清水市生まれ。角川書店を経て、’93年幻冬舎を設立。以降、27年間で25作のミリオンセラーを送りだした。ロングブレス歴は3年で、「美木さんは70歳近くになってできた親友」。近著に『読書という荒野』(小社刊)がある。

TEXT=川上康介

PHOTOGRAPH=岡村昌宏(CROSSOVER)、片桐史郎(TROLLEY)

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