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2020.07.02

大谷翔平にとって、異例の超短縮シーズンが追い風になる理由【実践的行動学⑳】

幾多の試練を乗り越えながら、着実にスーパースターへの階段を上り続けるメジャーリーガー・大谷翔平。超短縮開催となる今シーズン開幕に向け、アメリカで準備を整えている。今だからこそビジネスパーソンが見習うべき、大谷の実践的行動学とは? 日本ハム時代から”大谷番”として現場で取材するスポーツニッポン柳原直之記者が解き明かす。

60試合制で無観客開催

2018年10月の右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を経て、二刀流で復活を期す大谷に一体、どんな影響があるだろうかーー。

大リーグが7月上旬のキャンプ再開を経て、7月23日(日本時間24日)か24日(同25日)に開幕することが決まった。60試合制で無観客開催。100ページを超える「運用マニュアル」に記載された新型コロナウイルス感染予防策も明らかになった。まず、約4カ月遅れの開幕はプラスに転じるだろう。大谷は当初、5月中旬の復帰予定だったが、十分な調整期間を得た。開幕から二刀流でフル回転が期待できる。

60試合制の無観客開催に関してはどうか。手術明け復帰1年目で、年間を通した総投球の制限が課される可能性があったが、短縮シーズンのため、過度に心配する必要がなくなった。

一方、無観客開催には一抹の寂しさも感じるかもしれない。’18年4月8日のアスレチックス戦(アナハイム)で7回1安打無失点12奪三振と快投。7回1死一、二塁のピンチを切り抜けた大谷は珍しく吠えた。「7回に関しても、すごい声援に押されたというか。何となくこう抑えられる雰囲気を球場全体に作ってもらった」と、試合後に語ったのが印象深かった。冷静沈着に見えるが、ここぞという場面はアドレナリンが出て感情を爆発させるタイプだ。

今季の新型コロナウイルス感染予防策は乱闘、かみタバコ、唾吐きなどをも禁じているが、大谷の習慣などにはどれも当てはまらないので影響はさほどないとみられる。むしろ、懸念されるのは、ボールの滑り止めのルール変更かもしれない。投手は新たに専用のロジンバッグを使用し、指をなめる代わりに「WET RAG(濡れた布)」をポケットに入れることが許可される。新たな滑り止めがなじまず、ボールの滑りを気にして、右肘へ余分な負荷がかかることは避けたいところだ。

ただ、あまり心配はしていない。大谷は柔らかいマウンドや雨など少々の環境の変化は苦にしないタイプだからだ。日本ハム時代にプロ入りから地方球場で36イニング連続無失点を記録し、栗山監督から「地方球場の鬼」と称されたのは有名な話だ。

ジョー・マドン監督は大谷の起用法に関して、「これまで通り」と、1年目の’18年を基本形としている。登板前後を休養日に充て週1回の登板に週4回のDH出場。60試合制で約10試合に登板し、150~160打席に立つ計算だ。二刀流でタイトル争いに加われる可能性だってある。異例の超短縮シーズンは、きっと大谷の追い風になる。

TEXT=柳原直之

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