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2020.02.11

名将を魅了する理由【実践的行動学⑩】

幾多の試練を乗り越えながら、着実にスーパースターへの階段を上り続けているメジャーリーガー・大谷翔平。彼がアメリカ全土でも絶大なる人気を誇る理由は、その実力だけが要因ではない。ビジネスパーソンが見習うべき、大谷の実践的行動学とは? 日本ハム時代から”大谷番”として現場で取材するスポーツニッポン柳原直之記者が解き明かす。

名将・マドン新監督も「リアル二刀流」に期待

2020年、エンゼルスはジョー・マドン新監督の下、’14年以来、6年ぶりのポストシーズン進出を目指す。注目は今季、2年ぶりの二刀流復活を目指す大谷の起用法。マドン新監督の人柄や独特な野球勘も興味深く、大谷ともかなりの好相性だと推察する。

マドン新監督は大胆な守備シフト、満塁での敬遠策など球界屈指の策士で知られる。カブス監督時代の’16年にも投手を野手で起用したことがあり、「彼(大谷)は打つ必要がある。それだけ良い選手だから」と説明。さらに、日本ハム時代のようにDH解除の「リアル二刀流」で起用する可能性についても、「それをやらない理由はない。年に50打席は増やせる」とすでに明言している。

大谷は過去、日本ハムで栗山英樹監督、エンゼルスでマイク・ソーシア監督、ブラッド・オースマス監督の下でプレーした。どの指揮官も選手との対話を重視し、大谷も良好な関係を築いていた。ただ、この3人の中では、マドン新監督は栗山監督タイプだろう。そもそも二刀流の”生みの親”であることはもちろん、大谷をDH解除の「リアル二刀流」、「1番・投手」で起用。今季は先発を短いイニングで交代させる「オープナー」など先入観を捨てた采配で貪欲に勝利を目指していた。

栗山監督は言わずと知れた”メジャーリーグマニア”。筆者が日本ハム担当記者時代にマドン監督(当時カブス)の采配を見ているという話を聞いたことがあるので、自身の采配の参考にすることもあるのだろう。マドン監督は遠征先にパジャマで移動したり、公の場でもスーツでなくジーンズを着用したりなど、何事も”きっちり派”の栗山監督とは大きく異なるが、そこもまた面白い。ちなみに、大谷の母校・花巻東の佐々木洋監督も先入観や前例にとらわれない指導方針で知られる。これまで当たり前だった部員に丸刈りを昨年から禁じ、高校球界に新たな風を吹かせている。

昨季終了後、大谷はリハビリ中にマドン新監督に会った印象について「やっぱり、何か雰囲気がありましたね。”ジョー・マドンだ”と。そういう自信もそうですし、積み上げてきたものとか、そういうものがあふれていたかなと思います」と印象を口にしている。メジャー挑戦を目指した’17年オフにはカブス時代のマドン監督と面談した縁もある。全力疾走を大事にする指導方針も大谷にフィットするだろう。メジャー3年目は二刀流の新たな形が見られる気がしてならない。大谷とマドン新監督が生む化学反応に大いに期待したい。

TEXT=柳原直之

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