2025年のウィンターシーズンが到来し、日本海側や北海道では例年を超える降雪量を観測。近年、地球温暖化による欧州スキーリゾートの雪不足が叫ばれるなかで、日本は白銀の宝庫としての価値をますます高めている。

白銀の資産を知るエクスクルーシブな集い
今改めて注目される日本の雪資源だが、元アルペンスキー日本代表の皆川賢太郎氏が代表理事を務める冬季産業再生機構という財団がある。雪を資源と捉え、環境に配慮しながら持続可能な循環型社会の実現に寄与することを目的に設立。その一環として「雪の社交場 SAVE THE SNOW 2025 CHARITY GALA」が東京・青山のTHE AOYAMA GRAND HOTELのルーフトップバーで開催された。
「世界で最も豊富な降雪量を誇る日本は、いわば雪資源大国。私が統括している安比高原もまさにそう。この豊かな雪資源を守り、国内外の人にその魅力を伝えていくことは、ビジネスとしても大きな可能性があると考えています」と皆川氏。
国内には700を超えるスキー場が存在する一方で、その多くが休眠状態にある。未利用のゲレンデは放置されたままの状態で、生態系への影響も懸念される。SAVE THE SNOWプロジェクトはこうした現状に一石を投じ、日本の雪資源の価値を世界に広め、地域活性化や交通インフラ整備など、経済全体の発展の一助となることを目指す。
冬季産業再生機構は、雪という「天然資源」を「文化的資産」へと昇華させる活動を続ける。