窓ガラスの向こうでは、ふわふわとしたパウダースノーが舞っていた。2023年12月16日、ANAインターコンチネンタル安比高原リゾートで一般財団法人 冬季産業再生機構主催の『雪の社交場 SAVE THE SNOW 2023 CHARITY GALA』が開催された。
日本の雪資源はラグジュアリー
「日本には世界に誇れるパウダースノーがあります。この豊かな雪資源を守り、国内外の人にその魅力を伝えていくことは、ビジネスとしても大きな可能性がある。ガラを通して、そのことを広く知ってほしいと思っています」(冬季産業再生機構 皆川賢太郎代表理事)
華やかなタキシードとドレスに身を包んだゲストたち。そのなかには、皆川さん以外にも上村愛子さん、小野塚彩那さん、吉岡大輔さんなどオリンピアンの姿も。実は彼らには重要な役割があった。この日のチャリティオークションに“出品”されたのは、彼らと一緒にゲレンデを滑れる権利だったのだ。
「安比高原スキー場では、今シーズンから雪上車を使ったツアーや、オープン前のゲレンデを滑れるプレミアムチケット“ブラックパス”が始まりました。まっさらな安比高原の雪原で滑る歓びを味わっていただいたら、ほかの日本のスキー場のポテンシャルにも目を向けていただければと思っています」(同前)
翌朝、目の前に広がっていたのは一面の銀世界。ゲレンデに集まったゲストたちの顔は、前夜の華やかなガラパーティの時と同じ、いやそれ以上に輝いていた。