旅は、日常を離れた視点から、自分を俯瞰する機会をくれる。今季も各地に次々とオープンする個性派ホテル。そこには、脳内をリセットし、クリエイティヴな思考が刺激される、極上の非日常空間がある。ホテルを追いかけ世界中を駆け巡るホテルジャーナリスト・せきねきょうこが、リーダーたちのための最新リゾートを厳選する。【特集「旅して、遊ぶ」】
自然と一体となり春夏秋冬を満喫する
高原の魅力は、四季を通して満喫できる穏やかな地形と自然豊かなロケーションにある。標高約630mに位置するホテルは奥羽山脈の中にあり、スケールも大きく、スキー、テニス、ゴルフ、森林浴など自然をダイナミックに満喫できる。また白樺林や貴重なブナ林が広がる原生林も魅力的だ。
そんな贅沢な立地に今年2月、「ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート」がオープン。ファイブスターホテルらしいさまざまな対応から満足度も高い。全38室、7タイプの客室はすべてクラブラウンジの利用が可能という贅沢なもの。またゲレンデを望む部屋からは安比・八幡平を見晴らす絶景が広がる。そして5月の今頃、森はそろそろ新緑を迎え清々(すがすが)しさも倍増だろう。
もうひとつ、滞在の大きな期待は食にある。"美食リゾート"を掲げるレストランでは「Farm to Table」をコンセプトに、三陸の海産物や前沢牛、安比高原のプライムポークなど、農水産物の一大産地らしい食材で斬新な料理を提供している。食の醍醐味はホテル選び必須の条件でもあり、洗練されたホテルで満喫する地元感は期待以上の歓びである。
ANA INTERCONTINENTAL APPI KOGEN RESORT
住所:岩手県八幡平市安比高原117-46
客室数:38室
料金:ひとり¥35,000~(1室あたり、クラブラウンジ利用可)