セレブリティがこぞって旅のコーディネイトを依頼するのが、富裕層向けコンシェルジュサービス、アルカディアの才津香果(さいつかぐみ。以下かぐみ)さん。これまで自身の旅にかけてきた自腹総額は9億円超え。非日常を求め世界を回り続ける彼女が紹介する、脳がバグる驚きの旅とは。連載第9回目は、年末年始に毎年モルディブを訪れる富裕層が愛してやまない「ザ・リッツ・カールトン・モルディブ・ファリアイランド」へ。
夕陽または朝日を楽しむなど、客室の選択肢を事前にチェック
珊瑚の島々、モルディブ諸島。これまで多くの人が「地上の楽園」と表現してきた。マーレ国際空港から迎えのクルーザーで約45分。「ザ・リッツ・カールトン・モルディブ・ファリアイランド」のヴィラから海を眺めれば、まさに「地上の楽園」が目の前に広がる。
「このリゾートは3つの島と水上コテージからなります。プライベートビーチを目の前に邸宅のようにひっそりと島に建つ400㎡のビーチプールヴィラも素晴らしいですよ」
この楽園の虜になってしまえば、エグゼクティブたちはリピーターとして何度でも訪れる。なかでも年末年始をこの地で過ごす人こそ、真の富裕層であるとかぐみさんは言う。
「クリスマスから年末年始は宿泊費用も高く、ミニマムステイの制限がつきます。クリスマスアクティビティやガラディナー、イヤーエンドパーティなど、イベントが盛り沢山なので、毎年お気に入りのモルディブのホテルで過ごすお客様も多くいらっしゃいます。大切なゲストの年末年始を祝うためにもリゾート側も気合いが入っています」
またリピーターになることで、前回と同じコンシェルジュやバトラーがついてくれるため、希望が伝わりやすくなる。
「ロマンティックディナーや特別なアレンジは事前の予約が必要です。思いついた次の日に、ということは難しいもの。けれど以前も担当してくださったコンシェルジュの方なら、お好みのスタイルを熟知し、提案やケアも行き届いていますよ」
さらにお薦めは部屋を選ぶ際に「朝日側か」「夕陽側か」を自分の宿泊スタイルによって考えることだという。
「部屋から朝日を眺めて一日を始めたい、というのであれば朝日側を。ゆっくり寝ていたい、というのであれば必ず夕陽側を選んでください。モルディブでは、朝日側なのか夕陽側なのかで過ごし方が変わります。事前に部屋がどちら向きかわからない場合は、追加料金で夕陽側を確定してもらえるサービスもありますので、コンシェルジュにご相談を」
モルディブは日本から直行便はないが、プライベートジェットならひとっ飛びの距離。国際空港から近いこの「ザ・リッツ・カールトン・モルディブ・ファリアイランド」を選べば、楽園までの距離はさらに近くなる。クリスマスや年末年始、その贅沢にして幸福な時間を過ごしてみてほしい。
才津香果/Kagumi Saitsu
1982年生まれ。アルカディア代表取締役。国内外の富裕層に向けた、会員制のコンシェルジュサービス会社を運営。ギフトのセレクトから、ラグジュアリーな旅の手配までオーダーメイドで富裕層の要望をかなえる。 Instagram:@kagumi.trip