空間もおもてなしもすべて1組のゲストだけのもの――。完全プライベートな空間で、誰にも邪魔されることなく過ごす美食の時。垂涎のグルメと優雅な滞在がかなう、とっておきのオーベルジュをご紹介。今回は徳島・上勝町の「PERTORNARE(ペルトナーレ)」。【特集 オーベルジュの誘惑】
地の食材の力を感じる
徳島市内からクルマで1時間かけて辿りつく上勝町は、日本の原風景が広がる秘境。川沿いに建つ「ペルトナーレ」は、2024年4月に開業した、里山ならではの田園風景や山間の香り、音を堪能できるオーベルジュだ。
オーナーシェフの表原平氏は、地産地消で著名な「アル・ケッチャーノ」の奥田政行氏の下で学び、その本質を身につけた。上勝町でつくられる野菜や果物、勝浦川で捕れる川魚などを余すことなく使う「ゼロウェイスト」にも取り組んでいる。
季節野菜たっぷりのサラダや多彩なパスタ、徳島県産鹿肉のビステッカなど新鮮な食材でつくりあげるイタリアンは、食材の持ち味を感じられると評判を呼ぶ。
古民家を改装した施設は、日本家屋ならではの温かみのある空間。滋味豊かな料理を味わい、夜は満天の星に癒やされる。緑が芽吹く初夏や樹々が色づく秋など、四季折々に訪ねたい。
この記事はGOETHE 2024年8月号「総力特集:オーベルジュの誘惑」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら