日本が世界に誇る山岳リゾート、長野・白馬。さらなる発展を遂げようとしている白馬の最新状況、おすすめのホテルをまとめてご紹介! ※2022年12月掲載記事を再編。
1.移住者も増加中! 発展中のスキーリゾート・白馬の最新状況を解説
白馬にスキーが伝来したのは、今からおよそ110年前。長い歴史と培われてきた文化を背景に、この地は国内外の数多くのスキーヤーを虜にしてきた。時代が移り変わる今、その現状と未来について、白馬で生まれ育った白馬村 村長・丸山俊郎氏と白馬村観光局事務局長・福島洋次郎氏に加え、白馬村をデジタル面から支える眞野克彦氏の3人が語り合った。
福島 白馬の魅力はまず3000m級の北アルプスが目の前にそびえ立つところです。その険しさはヨーロッパの名峰にも負けません。そのうえパウダースノーが毎日50〜60cmも降り積もる日本特有の気候でもあります。そしてスキーの文化や伝統が地元の人のライフスタイルに息づいている。だから、世界中のスキーリゾートを渡り歩いた人たちが、最終地点として白馬を選んだりするんです。
眞野 こうした恵まれた環境を背景に、湘南のサーファーたちが朝、波に乗ったあとに仕事をするように、白馬の人たちは山を滑ってから仕事場に向かってますよね。まさに、自然を感じながら仕事でもベストを追求するライフスタイルを実践できる場所だと思います。
丸山 もともと登山から始まった場所で、山岳ガイドが山登りに来た人を自分の家に泊めたことから、白馬は民宿発祥の地ともいわれています。私の実家も宿を営んでいますが、うちも含めて白馬では昔ながらの家庭的なおもてなしを大切にしている宿がほとんどなんですね。
2.山岳リゾートの歴史を伝える、外国人に人気の宿「ホテル対岳館」
スキーやスノーボードをはじめとするウインタースポーツ、登山やトレッキングなどの拠点として人気を誇る伝統ある温泉宿。レンガ造りの暖炉や木材を多用したロッジのような内装は、外国人ツーリストからも人気が高い。
実はこの対岳館、単なる宿泊施設にとどまらない。この宿の歩みは八方尾根の歴史そのものだ。