2022年12月10日にオープンした今シーズンから「生きるを、感じる」を新たなコンセプトとして標榜する岩手・安比高原スキー場。極上の自然環境をより生かした抜本的改革を進めているこの地はアジアで最高峰、かつ唯一無二のリゾート地へと変革する未来を目指している。今回は、次世代型の街づくりを推進する「安比バレー構想プロジェクト」について話を聞いた。【特集 絶頂スキーリゾート】
安比が目指すは「アジア版スイスの街」
安比高原の3ホテルを所有・運営する岩手ホテルアンドリゾートは、2020年に安比高原をグローバル化に対応したインターナショナルリゾートへと進化させ、「観光・教育・健康」の3要素が調和した、次世代型の街づくりを推進する「安比バレー構想プロジェクト」を発表。将来的には1万人規模のグローバル市民の定住を目指し、アルプス山麓のような美しい街づくりを構想する。
「冬だけ観光客が集まるのではなく、人が定住する街を考えなければいけません。例えばスイスはスキーでも有名ですが同時に教育と医療と観光が存在していたり、フランスの有名なスキーリゾートのシャモニーは現在起業家が多く集まったりと、よい事例が沢山あります」と、都市計画事業未来開発本部長のペニー・ルオ氏は言う。
ホテル開業や、インターナショナルスクール開校はその一歩。今後はショッピングモールなどの居住エリア、イベントなどができるリゾートライフエリア、そして学校の誘致などで教育文化エリアを拡充する予定。
「安比には潤沢な雪資源があります。またスキー場の開発で街づくりをするアジアでも稀有な存在。未来の“アジア版スイス”を期待してください」
安比の注目スポットを解説!
松川地熱発電所
日本で最初に運転を開始。地球内部のマグマの蒸気を利用するクリーンなエネルギーとして有名。
アートゴンドラ
世界的な写真家・映画監督、蜷川実花さんによるスノーリゾートを活かした初の作品が安比へ。
バックカントリーツアー
お薦めはプライベートパウダーガイド。安比の静寂な森・自然と戯れ、極上のパウダーへと誘う。
ザイラーゲレンデ
1950年代のアルペンスキーの名選手、トニー・ザイラー氏の名を冠したゲレンデ。氏は設計にも関与。
ANAインターコンチネンタル安比高原リゾート
白銀のゲレンデに面した檜風呂のビューバスを配する部屋も。滞在時も優雅な時間に。
フードコートの名物料理
「大更ホルモン鍋定食」が有名。地元八幡平市の名店、大更ホルモンのホルモン鍋を席で温めて食べられる。
ハロウインターナショナルスクール安比ジャパン
英国のハロウスクールは映画『ハリー・ポッター』の撮影地としても有名な学校だ。
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