東京駅に隣接する「シャングリラ・東京」では、今年開業12年を迎え、新たなステイホテルの過ごし方を提案している。今後、都心のホテルはビジネス、旅行だけではない過ごし方を模索していくことが至上命題となる。
都心ホテルで推奨したい、with children プラン
「チェックイン、朝の9時からできるんです！」。東京駅近くのシャングリ・ラ東京の広報さんから聞いた情報だった。出張族でも、都心で働く人でも、これは有難いし、ありそうでないサービスなのではないかな？ と興味をそそられた。
早朝、東京駅について、ホテルに荷物を預けて皇居をぐるっと走ってくるのもありかもしれない。そして、9時になったら（汗だくだけど）チェックインして、シャワーを浴びたら、9時半からはリモート会議などにも参加が可能だ。シャングリ・ラと言えば、プールやサウナもあるから、そこでもうひと汗かくのもいいだろう。
「プールもジムも予約制なんです」と、スタッフの方が教えてくれた。QRコードをスキャンして、スマホ上で時間を確保するのだという。プールは毎時間6人まで、持ち時間は50分だ。これはコロナ禍でも安全なサービスだと思ったし、プールをほぼ独占できるのは、なかなかできない。例えば子供などは喜ぶのではないかと思った。
夏は終わった。コロナ禍でストレスがたまるのは大人だけではない。夏休みは子供たちにとっても一大イベントだったはずだ。「コロナ禍だから」と各家庭で多くのイベントを見送ったのではないだろうか。特に水遊びが満足に出来なかったのはストレスがたまっただろう。コロナ禍って、何だよ！ と、腑に落ちない子供も多いはず（大人だって、腑に落ちてない）。
だからこそ、だ。シャングリ・ラで鬱憤がたまった(笑)、子供と過ごすのもありだと感じた。おすすめのプランは、休日の前日。朝にチェックインして、15時くらいまでリモートワーク。そして、子供を迎えに行き、ホテルに戻る。37階のクラブラウンジでメロンジュース（これが美味しい！）を飲んでひと息ついたら、ホテルが貸し出している自転車（予約可）にまたがって、サイクリングを楽しむ。
銀座や日本橋、神保町など、行き先は子供の希望を叶えてあげる。もどって、シャワーで汗を流して、夕食タイム。37階のクラブラウンジでは前菜とメインのコース料理（重くないので子供でも食べられるし、あらかじめお願いすれば、ほぼ同時に出してくれる）を、大人はノンアルコールシャンパンをペアリング。部屋にもどったら、まったり過ごしながら就寝。
翌朝は28階で朝食を。ストロベリーパンケーキやエッグベネディクトなど、子供が喜びそうなメニューも豊富。そして、時間になったら水着を持って29階のプールに向かう。予約名をスタッフに告げ、ドボン！（飛び込みは禁止）。胴回りや腕につける浮き輪もあるので、泳げない子でも安心。50分もあれば子供はもうグッタリするほど、楽しめるのであった。時間が来たら、ジャグジーでクールダウンして終了だ。
子供にとってみれば、一瞬の休日かもしれない。でも、鬱屈とする毎日において、納得いかなかった夏休みを少しでも取り戻せる滞在がシャングリ・ラで体験できる。各所に飾られたアートや、館内50箇所に設置されているシャンデリアは、非日常感をより演出してくれるだろうし、子供の知識欲をくすぐるのではないだろうか。
バカンスとしての「with children」プラン、今後高級ホテル側も力を入れていくサービスとなっていくはずだ。子供の「また、ここに来たい！」は親にとってみれば、最も心に響く、誘い文句なのだから。
シャングリ・ラ 東京
住所：東京都千代田区丸の内１丁目８−３ 丸の内トラストタワー 本館
TEL：03-6739-7888
客室数：200室
https://www.shangri-la.com/jp/
料金：¥37,950～（2名1室、税サ込）
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