オープン15周年を迎え、今なお東京ホテル界を牽引する「マンダリン オリエンタル 東京」。コロナ禍という未曾有の事態のなか、その真価を発揮と言わんばかりの滞在プランが登場しているのをご存知だろうか。仕事帰りでもクイックに旅モードに切り替えられる、No密・濃厚なラグジュアリーステイを体験した。
“今だからこそ”のプラン利用でステイホテルを楽しみ尽くす
旅行の定義とは「居地を離れて、よその地へ行くこと」らしいが、忙しいビジネスパーソンにとって最も手軽に旅情を楽しめるのは、仕事帰りにも行ける近距離でのステイホテルだろう。ましてや東京は、個性豊かな5つ星ホテルがひしめく激選区。レストランやスパの一時利用で訪れるのではなく、まる1日をそこで過ごす体験には、旅行さながらの寛ぎがある。
各ホテルも、コロナ禍やGO TOトラベルに対応したプランを設けているので、まさに“行き時”なわけだが、日本橋にある「マンダリン オリエンタル 東京」も例外ではない。チェックイン後24時間滞在可能なプランや、テイスティングやお料理レッスンなどの体験がついたプランなど内容も多彩にそろうが、なかでも一押しなのが「プレミアム モーメント」。当ホテルの真骨頂を体験できる、今だからこそのコンテンツが揃い踏みと聞き、早速訪れてみた。
チェックイン後に足を運んだのが、この度、37階に新たに設けられたという「プレミアム モーメント」宿泊者専用のスペース。こちらでは、ミシュランガイド東京1つ星の広東料理「センス」による棒棒鶏などの冷菜前菜プレートとともに、シグネチャーカクテルやワインをフリーフローで楽しめる。提供時間である午後4時〜午後7時(内90分間)は、昼から夜へと移ろいゆく都心を眺められる、まさしくプレミアムなひととき。
「ザ・スパ・アット・マンダリン・オリンエタル・東京」に備わる2種類のサウナとボディジェット付きバスを利用できるのも嬉しいところ(同プランでは30分間の利用が可能)。ディナー前に汗を流すのもよし、翌朝にインルームもしくは「ケシキ」での朝食を楽しんだあとにバスに浸かり、英気を養うのもお薦め。現在は事前予約制のため利用人数が制限されているのだが、その“占有感”が何とも贅沢!
ホテル内のレストランのうち3店舗がミシュランの星付きと、「マンダリン オリエンタル 東京」で供される食レベルの高さはホテル通なら誰でも知るところ。しかし、前出の広東料理「センス」のフルコースディナーを客室で堪能できるサービスが登場したことをご存知の方は少ないのでは?
これは、コロナ禍で需要が増したことにより始まったもので、センスのシグネチャーを体感できるラインナップに、「この味が部屋で食べられるとは!」とホテルリピーターにも喜ばれるという。料理は一度に運ばれてくるのだが、温かい料理を温かい状態で、自分のタイミングで食べられるように配慮されていたのには驚いた。もちろん、“素材の味を活かす”ことを真に追及した味は、レストランで食べる時となんら変わらない。このクオリティは、インルームダイニングのレベルを遥かに凌ぐので是非体験してほしい。
1階のグルメショップで販売されている『KUMO®』ケーキは行列必死の人気ぶりだが、宿泊していれば朝一番で買うことができるチャンスも。また客室にはオリジナルの日本橋ガイドブックがあり、それを片手に街を歩いてみると、意外と知らない日本文化を発見できる。これも「マンダリン オリエンタル 東京」に泊まったからこその過ごし方のひとつだ。
客室の設え、食の奥深さ、そして何より、程よい距離感と微細な気遣いが感じられるホスピタリティ。「マンダリン オリエンタル 東京」は2020年12月でオープン15周年を迎えるが、改めてこのホテルがゲストを魅了し続ける原点を感じることができた。「ホテルの部屋では寝るだけ」となってしまうことも多いなか、客室を拠点にホテル時間をじっくり味わう滞在というのは、コロナ禍だからこそ気づくことができた愉しみ方だろう。
マンダリン オリエンタル 東京
住所:東京都中央区日本橋室町2-1-1
TEL:03-3270-8800
チェックイン:15:00~ チェックアウト:~12:00
料金:「プレミアムモーメント」(1泊朝食付)¥70,999~(税サ別)
https://www.mandarinoriental.co.jp/