英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第292回。

“wolf down”=むさぼり食う
先日、仕事で理不尽なことがありイライラしていたため、夜遅くにやけ食いしてしまいました。翌日友人宅に持って行く予定だった冷蔵庫の中のチーズケーキを切り分けもせずスプーンでそのままガツガツ。行儀が悪いですが誰も見ていないからいいか、友人への手土産はまた明日買えばいいかと。
チーズケーキを食べながら何となくYouTubeを見ていたら、イギリス人の人気俳優がインタビューに答えている動画が出てきました。そこで彼はこんなことを言っていました。
“I’m so tired from the shoot. I’m going to wolf down a cheeseburger!”
(撮影で疲れたから、チーズバーガーをwolf downする)
ウルフダウンってなんでしょうか。まさか狼の肉をバーガーにするみたいなことでしょうか。チーズケーキを食べる手を止めてCambridge Dictionaryで調べてみたらこういうことでした。
to wolf sth down = to eat something very quickly, swallowing it in big pieces(なにかをものすごい早さで食べ、大きいまま飲み込むこと)
ろくに噛まずにガツガツ食べる、つまり「むさぼり食う」みたいなことでしょうか。飢えた狼が獲物にがっついている様子が浮かびます。
イギリス人俳優も「疲れたから今日はこれからチーズバーガー速攻食べちゃう」みたいな感じで言ったのでしょう。
そして私もまさに切り分けもせずお皿にも乗せずチーズケーキをwolf downしていた偶然に驚きました。
ちなみに夜中のチーズケーキは40代にはなかなか厳しく、翌日は胃もたれ胸焼けがすごかったです。今後ストレス解消でなにかをwolf downする場合は、サラダとか豆腐とかにしないとダメかもしれません。でも狼はそういうもの、食べるのでしょうか。というかそんなヘルシーなものをむさぼり食ってもストレス解消になるのでしょうか。荒れた胃をおさえながらそんなことを考えた週末でした。